痩せ菌とデブ菌とは?
腸内には「デブ菌」と「痩せ菌」がいるってご存知ですか?
痩せたいけど運動も食事制限もしたくない!という方は多いと思います。痩せるためには、有酸素運動やつらい食事制限が本来必要なわけですが、運動する時間が無かったり長く続かなかったり、食事制限はストレスにもなってなかなか難しいですよね。
そんな中、最近になって運動と食事制限以外に、ダイエットに重要な第三の要因があるといわれています。それが「腸内環境」です。
誰でも持っている腸内細菌ですが、「デブ菌」と「痩せ菌」が存在しその2つが太りやすい体質、痩せやすい体質を大きく左右するのです。
<デブ菌とは?>
消化されたものを体内に溜め込んでしまう菌(ファーミキューテス)のことで、腸に生息しています。
人間の身体は、食べたものの80%を小腸で吸収して栄養を補い、吸収されなかったものが大腸を通って排泄される仕組みになっています。しかし、腸にたくさんのデブ菌がいると、身体に必要のないものまで吸収してしまい溜め込んで太りやすくなるのです。
<痩せ菌とは?>
一方の痩せ菌とは、身体に有益な菌である善玉菌と日和見菌の一部のことをいいます。「ビフィズス菌」「バクテロイーデス」の2種類が痩せ菌とよばれています。
痩せ菌は、食べ物から短鎖脂肪酸という成分を作り出します。その短鎖脂肪酸が、脂肪の蓄積と腸からの余計な吸収をブロックしてくれるのです。
<デブ菌と痩せ菌の比率>
デブ菌と痩せ菌の理想の比率は、デブ菌4:痩せ菌6。この比率がポイントになります。
以前テレビ番組で、タイムマシーン3号の山本さんと関さんがデブ菌と痩せ菌を検査していました。大便検査や生活習慣などの問診を行い、痩せている山本さんはデブ菌38.9%で痩せ菌が66.9%と理想に近い割合でした。一方、肥満体型である関さんはデブ菌66.9%で痩せ菌が30.3%という結果で、デブ菌が多いということがわかったのです。
また、アメリカではデブ菌を移植された人が太りだしたという実験結果もあるそうです。ちなみに、デブ菌は遺伝するため太っている両親の子供は太る可能性が高いのだとか。
<痩せ菌を増やすには?>
デブ菌を減らすのに最も効果的な食べ物は納豆とのこと。
納豆菌は胃酸に負けず生きたまま腸に届き腸内を整えるパワーを持っています。
また、痩せ菌が好むエサは食物繊維です。切干大根、かんぴょう、ごぼう、にんにくなどは特に豊富ですが、中でも痩せ菌を増やすイチオシ食材はらっきょうとなめこだそうです。この2つには、ずば抜けて水溶性食物繊維が含まれているとのこと!
いろいろなレシピにアレンジしてたくさん食事に取り入れたいですね。