普段同じ量の食事と運動をしていても、太っている人もいれば痩せている人もいすよね。また、年齢と共に痩せにくくなったり、食べる量は昔と変わらないのになぜか太ってしまう…というのも、年齢を重ねるごとに代謝が下がってしまうことが原因です。
そこで今回は、痩せやすい体質に近づけるために注目すべき「褐色脂肪細胞」についてお話していきます!
実は脂肪細胞というのは2種類あって、「白色脂肪細胞」と「褐色脂肪細胞」があります。
あまり耳にしたことがないかと思いますが、この2つの脂肪細胞の特徴と働きを知っておくことで痩せやすい体質に改善することができるのです。
2つの細胞の違いはこちらです。
白色脂肪細胞=「蓄える機能」
褐色脂肪細胞=「燃やす機能」
どういうことかというと、白色脂肪細胞はいわゆる体脂肪と呼ばれるものです。身体のあらゆるところに存在しますが、多いのがこちら
・下腹部
・お尻
・太もも
・二の腕
こういった脂肪がつきやすいといわれる部位に、特に多く白色脂肪細胞がついているのです。
女性は特に共感できる方が多いのではないでしょうか?
摂取してエネルギーに使われなかった脂肪は、燃料を蓄えておくタンクのようにどんどんと蓄えられていきます。白色脂肪細胞は蓄えるのが仕事なので、自分で脂肪を燃やすといった働きはしてくれません。
それと反対に、褐色脂肪細胞はエネルギーを燃焼させて熱を作ります。簡単にいうとヒーターのような役割で、痩せスイッチだと思って頂くといいかと思います。ちなみに褐色脂肪細胞は決まった場所にしかありません。
・首周辺
・肩、肩甲骨周辺
・脊髄周辺
・脇の下
普段あまり意識しない背中側に集中しているということです。
また、褐色脂肪細胞は年齢とともに減少していき、30代では幼児期の50%、40代で30%程度まで減少してしまいます。
ては、この細胞を増やせばいいのでは?と思いますよね。
しかし褐色脂肪細胞は減ることはあっても増やすことはできないのです。その為、増やすのではなく活性化させて燃焼を促すのがポイントとなります。
余談ですが、みなさんご存知の大食いで有名なジャイアント白田さんやギャル曽根さん。普通では考えられない量の食事量を摂取しますよね。もちろん胃の大きさもとても大きく、消化機能も高いそうですが、以前テレビ番組での調査でこの2人が食事をしている間の背中の体温をサーモグラフィーで見てみたところ、食事を始めてすぐに背中の体温がぐんぐん上がり、明らかに活性化していることが分かりました。
褐色脂肪細胞の数自体も、もともと非常に多いそうです。
確かに、たくさん食べても痩せている人は食事中に汗をかきやすかったり、姿勢がよく背中の筋肉をよく刺激できていて
逆に太りやすい人は猫背で背中が丸かったり、身体が冷えている事が多いように思います。
☆自宅で簡単に褐色脂肪細胞を活性化させる方法
1肩甲骨のストレッチをする
肩や肩甲骨まわりをこまめに動かして刺激を与えることで、褐色脂肪細胞は活性化されます。脂肪燃焼だけでなく、肩こりにも効果的だと注目を集めているんです。
オススメのやり方↓↓
1.両手を体の横に下ろし、足を肩幅に広げて立つ
2.両手を頭の上に持っていき、手のひらを合わせる
3.両肘をできるだけ後ろの方に引き、肩甲骨を中央に寄せるように意識する
4.手を下ろし、肩を前回り→後ろ回りとゆっくり大きく回す
これだけでOKですが、時間がないときは気がついた時に肩を回すだけでも効果はあります。
2シャワーを使って温冷浴を繰り返す
褐色脂肪細胞は、体温を一定の温度を保つために蓄えたエネルギーを燃やして熱を作り出すという特性があります。
これを活かしたのが「温冷浴」です。
やり方はこちら↓↓
1.褐色脂肪細胞がある背中部分に20℃ぐらいの水を30秒かける
2.同じ部分に40℃のお湯を30秒かける
3.1と2を5回程度繰り返す
温と冷を繰り返すことで、体温を保とうと褐色脂肪細胞の痩せスイッチが入り活性化するのです。
※ただし、心臓疾患がある方や冬の寒い日は水の温度をもう少し高めにして行うようにしましょう。
3バランスのいい食事を心がける
褐色脂肪細胞の中には「ミトコンドリア」というものがあり、ミトコンドリアが活性することでより脂肪燃焼につながります。ただ、ミトコンドリアが活性するためには栄養素が必要で、偏った栄養ではしっかり働いてくれません。
ビタミンやミネラルはもちろん、タンパク質も必須です。
その他にオススメの食品はこちら↓↓
・緑茶(茶カテキン)
・マスタード
・にんにく
・唐辛子
CMなどでも脂肪燃焼を助けるカテキン茶など多く出ているのは、このためですね。また、にんにくは意外と食物繊維も多いので消化を高める効果もあります。
さて、いかがでしたでしょうか?
どうしても女性は、痩せにくくなると過度な食事制限など無理なダイエットをしてしまいがちです。無理なダイエットは褐色脂肪細胞の働きを鈍らせてしまい逆効果ですので、ぜひこの機会に痩せ体質への改善にトライしてみてください!