SNS、TV、ニュースと最近はあらゆるメディアでコロナウイルスの話題ばかりですね。
私も大学の始業が延期になり、部活の行事も軒並み中止になったりと身近な部分にもかなり影響が及んできているなと実感しています。
滞在していたオーストラリアでもいわゆるlock down状態になり、政府から渡航禁止令(入国・出国共に完全に制限)まで出たため、予定を前倒しにして昨日 3/29(日)の朝帰国してきました。
Melbourne→Sydney→Kuala Lumpur→Narita というルートで帰って来たのですが、成田空港での検疫がかなり悲惨だったので報告をしておきたいと思います。
ただ、感染のリスクもある中検疫等業務にあたっていただいている医療関係者の方や、現場の職員達には感謝しかありませんし、責めるべきことは何もないということは初めにお伝えしておきます。
が……
現状運営側にかなり問題があると言わざるを得ない状況です。。
まず、検疫の大まかなフローについて
空港到着後、
1. 検疫ブースの前に並ぶ
2. 滞在国、便名、体調欄などがあるフォームを記入
3. 順番が来ると、2~3分のヒアリング(体調や、過去の滞在歴などに関して)
4. サーモグラフィーで体温の確認
5. 異常がなければ解放
といった感じ。
問題点はいくつかあります。
これは滞在先が検疫対象地域だろうとなかろうと、です。実は検疫対象地域外の帰国者は実際記入したフォームを渡すだけで検疫を通過できます。むしろ大勢の検疫対象地域からの帰国者と何時間も同じ場所にいる方が感染のリスクが高まるので列整理や便ごとに対応を分けるなどの改善が必要だと思いました。
これに関してはもしかするとフライト毎に異なるかもしれませんが、自分の乗っていた便では特に検疫の説明がないままブースの列に加わったため、人によってはフォームを書くために列を抜けて最後尾に並び直しにさせられていたりと、前項の問題と併せて効率がとても悪いなと感じました。
これは昨日撮影した実際の検疫ブースの様子です。各テーブルに消毒液は置いてあるのですが、テーブルやペン、椅子などを消毒して拭いたりなどは私が見ていた限りでは行っていなかったように思います。このご時世なので殆どの人がマスクを着用していますし職員もフェースガードを付けていますが飛沫感染は防げても接触感染に関しては万全とは言えません。
他にも、狭い記入台に人が密集してフォームを記入していたり、実質検疫の内容は軽いヒアリングを除けば体温検査だけということなど、正直これで本当にウイルスの流入を防げているのか疑問です。
以上、検疫を受けてみてのざっくりとした感想でした。
実際、医療関係従事者や空港職員の方々は体力・精神的にもキツく、現状で精一杯な部分もあるかと思いますが、その努力を無駄にしないためにも、そして、検疫の本来の目的である国内の感染を防ぐためにも運営方法を見直すべきではないかな、と。
この検疫の状況が成田空港だけなのか、もしくは他の空港でも同じような実施状況なのかというのは定かでは無いのですが、やはり政府や行政の対策に頼るだけでなく個々人がしっかりと状況を把握し、適切な予防処置を行なうことが大事だなと今回の検疫を反面教師に、再確認しました。