ALiS内格差の本質を考えてみると「ALiSの評価システムに問題があるから、みんなが不満を感じるのではないか」と思えてきました。
(前回の記事)萌え絵師ブロガーがALiS内格差の本質を探ってみた…
第2部の今回は、ALiSの何が問題なのか? を具体的に考えてみたいと思います。
※私はALiSのファンで投資もしていますが、今回の記事はALiSをDISる事になりますのでご注意ください。
先日、MONAコインでマイナーの手によりブロックチェーンが書き換えられるという大事件がありました。
ブロックチェーンのようなアルゴリズムって、合理性によって悪意を持つような動機を閉ざすか、たとえ悪意があるマイナーがいたとしても、真面目なマイナー達のパワーで合意形成のアルゴリズムが正常に機能しないと崩壊してしまいます。
それはALiSでも同じことが言えます。
ALiSにおいてマイナーとは、評価者とブロガーです。
ALiSのマイナーの事を「コンテンツマイナー」って呼ぶらしいですね。
評価者が、面白いと思う記事を評価するという当たり前な事が、ALiSにおいては非常に大事なことです。
ある意味では「報酬を払って良い記事を発掘してもらっている」とも考えられます。
この報酬をより多く貰うために不正をする人が出てきたらどうでしょう。
例えば新着記事がアップされるたびに、みんなが早押しでいいねを付けにいったら…
そんな事態に陥らないように、ALiSチームは5分以内のイイネは報酬が出ないとサービス開始前に発表しています。
良記事にいいねを付けるというのはALiSの世界では正義の行動です。
ブロガーのモチベーションの為にも、少しでも多くのイイねを押してもらいたいとALiSチームは考えていると思いますが、これは苦肉の策なのでしょう。
しかし、このロジックが知られることで評価者の中には
とりあえず1つの記事を「読まないでいいね」する
↓
その後5分かけて良記事を探していいねする
という感じにイイねを付けていくのが効率良いと考える人が出てきそうですよね。
もちろん、インフルエンサーとかのランキング上位に行きそうな記事が新着にあったら、即効でいいねを押します。
記事なんて読んでたら、マイニング順位が勿体無いんです。
とりあえず「いいね」を付けてから、じっくり読めば良いじゃないですか。
というわけで、インフルエンサーの記事は内容なんて関係なしにいいねが付いていくと思えてしまうのです。
実際は、そんな事考えていいねを押している人なんていないかもしれません。
でもALiSに不満を感じている人は「格差がある」と捉えても不思議ではないと思います。
現状のALiSでは、「面白いと思った記事」よりも、「いいねが付くであろう記事」がいいねされると多くの人が指摘しています。
「美人コンテストではみんなが美人だと思うであろう人が優勝する」という比喩は仮想通貨トレードをしている人にとってはお馴染みだと思いますが、ALiSのいいねでも現段階では同じことが言えてしまう気がしますね。
「ALiS内格差」の問題は想像以上に根深いです…
Twitterでは、面白いと思われたものがリツイートされます。
つまらない記事をリツイートするのは自分のフォロワーにゴミを拡散するような行為なので普通はしません。
Twitterで自分が面白いと思わないものをリツイートする理由があるとすれば、人間関係の忖度でしょう。
ALiSではいいねを付けてくれた人を確認することができないので、知り合いの投稿したつまらない記事に、忖度で「いいね」する理由はありません。でも、せっかく読んだのだったらいいねするかな? (いいねを押す代償も殆ど無いので。)
メディアによって得意不得意はあると思いますが、ALiSのベータ版の印象だといいねの数=面白い記事ってちょっと難しいような気がしますよね。
対してTwitterのリツイート数は、それなりに面白い記事であることのバロメーターになりえると思います。
でもフォロワー数がものをいうので、当然インフルエンサーの記事が多くリツイートされる事になります。
一方、ALiSでは美人コンテストのような評価システムの為、現段階では全然信用がおけません。
この信用に値しない「いいねの数」でALiSブロガー達の報酬がはじき出されているのです。
そしてALiSは、信用に値しない「いいねの数」のデータベースを基に「信頼度を可視化」しようとしています。
ALiSオワコン説が流行った時に、反論が出せなかったのは、自分の中で、この問題に対する「解」が作れなかったからのような気がします。
Twitterのリツイート件数が多いツイートと、ALiSのいいねが沢山付いた記事では、どちらが面白く、信頼のおける記事でしょうか?
ALiS信者の私としては、ALiSだと答えたいところですが…
どうにも根拠が示せないのです。
Twitterのアラを探して、パクツイ問題やデマやフェイクニュースを拡散してしまうといった欠点を発見しても、大抵はALiSなら防げるという根拠につながりません。
ALiSではアカウントを作るのにSMS認証が必要な点で「ネットの悪意」をかなり軽減できると思いますが… だからといってALISのいいねが信頼できるって事にはならないですよね。
悔しいですが、ALiSのいいねの数では記事の信頼を測る事は出来なさそうです。
本当に無理なのでしょうか?
それだと、ALiS内格差の問題はどうにもならないって事?
ALiSは悪意のあるコンテンツマイナーによって破綻させられてしまうのでは?
ALiSの記事は、いいねの数だけで報酬が決まるわけではありません。
「信頼のスコアによっていいねの重みが変わる」、「同じ人へのいいねの効果が薄くなっていく」等の仕組みやコメントなどの機能が実装していくようになることで、ALiSの評価は信頼できるものになるかもしれません!
・・・でも、そのスコアだって「信頼できないいいねの数」を基に作られる数字じゃないの? って思っちゃいますよね・・・
私はALiSの可能性を信じてお布施のつもりでICOに参加したALiS信者です!
お布施のつもりだったので生涯換金するするつもりはないという覚悟なのです。
(※ただし報酬分は換金するつもりですが…)
何か「自分を納得させられる」ような、いや「自分を騙せるような、希望的観測が欲しい!」と思いALiS内の記事を色々読んでみました。
その片鱗を感じる事ができる記事をトンパさんが投稿してくれています。
ただ1いいねに対する報酬量がめちゃ多い!
「STEEMに期待してます!」って記事に対して3いいね増えたわけですが、もらえたALISは3ALIS!
1いいね1ALISももらえてます。
「Steemianの最高月収は〇00万円!?」に関しても1いいね1ALISがもらえてます。
ロジックがどうなってるのか分かりませんが、過去記事をどんどんリライトして宣伝していくのは悪くはないのかなと思います。
引用: 過去記事は稼げるかも!~1いいね1ALIS貰えた~ トンパ
これってどんなロジックがあるのかはわからないけど、評価者の報酬の為ではない「いいね」には信用があるって事でしょうか?
だとしたら、いいねの数が少ないのに報酬が多い記事は何かあるのかもしれないし、ひょっとしたら、自分の報酬を気にしないでいいねを押している人の方が信頼度が上がる仕組みがあるのかもしれません。(妄想)
ALiSには我々が思う以上に複雑怪奇な評価のアルゴリズムがありそうな気がします。
そしてそこに何か希望を感じるのです。
「ALiS内格差」の本質を考える事から始まった「ALiSの問題点」は自分の想像以上にエグイ内容となってしまいました。
もし、この記事に共感していただけるのであれば、どうすればこれらの問題が解決できるのかを考えてみてください。
ちょっと推理小説みたいで楽しいでしょ?
私が皆さんの納得できる解答を出せるかはわかりませんが・・・
自分の中の「解」に納得がいったら、この3部作の最終回の記事を書きたいと思いますので、その時は是非読んでいただきたいと思います。
っていうか、それ読んでもらわないと、ALiSの問題点を指摘しただけで終わってしまうので…ALiS信者失格となってしまいます(´;ω;`)ウッ…
コメント等ありましたらTwitterまで是非お願いします。
この記事を書いた人
ALiSでトークンエコノミーや評価経済の世界を勉強していきたいと思います。
ちなみにICOで購入したALiSトークンは生涯売る気がありませんので、ブログの記事でALISをどれだけ称賛しても、DISっていてもポジショントークではありません。(そんな訳ないか…)
※本記事は個人的な見解です。また、投資を勧誘するものではありません。