
おはこんばんちは。世間知らずのんぺーです。
大阪で宿泊するにあたり、せっかくなのでブログネタにしようと思って宿泊先としてあいりん地区を選んでみました。
画像多めです。
2019年現在、国内で最後の暴動が起きたことでも知られる日本のスラム街とも呼ばれる一角。
大阪中心部の南に位置し、どや街と呼ばれる日雇い労働者向けの格安宿泊施設が建ち並ぶエリアです。
その中ではかなり高級な宿に泊まってきました。
難波の南に位置します。
JR新今宮駅、南海鉄道新今宮駅や動物園前駅などが最寄り駅。
難波まで5分、大阪まで20分前後、梅田まで20~30分と、都市部へのアクセスは良好。
関西空港も乗り換えなしで40~50分です。
日本橋・道頓堀へは歩いていけなくはない距離。
国内最大規模の遊郭街である飛田新地も徒歩圏内。
私が泊まったのは新今宮駅から徒歩5分ほどの「宿 末盛」。
周辺には1泊800円からの宿もありますので、それらに比べれば高級です。
素泊まりで食事なしで部屋は3畳ですが、エアコン冷蔵庫テレビ付き。
しかもすぐ近くにある銭湯の入浴券が宿泊数分もらえます。
今回は2泊なので2枚。入浴券は普通に買うと大人1人440円なので、実質宿泊だけなら760円となる計算。圧倒的…!
ただし、女性の宿泊はお断りされていますのでご承知おきください。
新今宮駅を出た目の前にある大通りを渡ります。
日雇い労働者がたくさんいる労働福祉センターを通りすぎ
交差点を2つスルー
3つめを曲がると
「宿 末盛」の看板が小さく見えます。
ここまで徒歩5分ほど。2泊3日の滞在中に、宿の周辺含めてパトカーや警察官を4回ほど見かけました。やはり治安は良くないようです。
受付には誰もいない。よく見ると銭湯に来てくれと貼り紙。地図もあります。
こちらが銭湯、末盛湯。読み方はわかりません。すえもりゆ?
ガラス戸の向こうにいる番台さんに「宿を2泊で予約している○○です」と伝えると、宿泊費とは別で鍵の保証金として1,000円預かるとのこと。
1,000円を預けると、516号室の鍵と入浴券を渡されます。この1,000円はチェックアウトのときに返すと言われました。故意に鍵をなくして嫌がらせをするような輩がいたんでしょうか?
宿に戻り、スリッパに履き替えます。靴箱がありますが、私は他人を信用しないので、靴を持って部屋へ向かいます。
ちなみに受付を右手に見て左奥にはコインランドリー。毎週水曜以外は使えるそうです。↑の画像にも奥に見えてますね。
なんだか嫌な音がする上にガムテで補強してあるエレベーターで5階へ。
部屋へ向かう途中で共用お手洗いを発見。古いけど清掃はそれなりにしてありそうな印象。
さぁいよいよお部屋とご対面。最上階の角部屋です。
せっま!!!せっま!!!!
むしろ逆にテンション上がるくらい狭い!!すごい!!!よくもまぁこんなに狭いもんだ!!!
でもテレビあるしエアコンあるし申し訳程度のテーブルもある!!!すごい!!!あと汚いハンガーもある!!!
そしてカーテンの遮光する気の無さ!!性能的にもサイズ的にも!!!
窓の外は格子、そして隣の建物。南向きなので日当たりも悪くはなさそうです。到着したのが夕方なのでわかりにくいですが…。
全体的に見て非常に素晴らしいですね。隙がない。ツッコミどころしかないです。
テレビはトラブル対策のためかイヤホンが置いてありました。
冷蔵庫に関してはむしろそこらのビジネスホテルより大きいのでは?というレベル。
エアコンも部屋が狭いせいか効きがよかったです。雪の降る夜でしかも寒がりな私ですが、無事に夜を明かすことができました。念のために持っていった湯タンポは出番なしでした。
ただし夜間エアコンをつけっぱなしにしていると乾燥します。濡れタオルを干すなどして対策しましょう。ハンガーは置いてあります。私は古いタオルを持っていって、帰りに捨てました。
布団の厚みはこんな感じ。下からマットレス、敷布団、大きさ比較のキングブレード、掛け布団。極端に薄い感じはしませんでした。
他のお客さんは2人しか見かけませんでした。1人は同じ階の通路向かいで、ちょうど出入りするのを見かけたところ靴棚などが見えたので、ここに住んでいる方の様子。
騒音などは気になりませんでした。
2箇所のうちの片方を3つに増やしてあるので4つ、うち2つがテレビと冷蔵庫で埋まっているので、デフォでは2つしか空きがありません。
しかも構造上、3つに増やしてあるうちの1つは使えない。他の部屋も同じかはわかりませんが。
なので自由に使えるのは1つということに。もちろんテレビと冷蔵庫、あるいはどちらかを諦めれば増やせます。要らない方を抜いてしまいましょう。
冷蔵庫のコンセントを抜くのは思わぬ故障の原因にもなり得ますので、抜くならテレビをオススメします。
様々な端末に頼っている現代人としては、やはり充電できるかどうかは非常に十雨用ですよね。
タコ足、延長などはしっかり準備しておきましょう。
私はUSB端子2つ付きのアダプター1つしか持っていっておらず、ちょっと心許ない旅でした。
端末はスマホ・タブレット・モバイルルータ・Walkmanとモバイルバッテリーの5つ。
なんか、具体的に表現できなくてもどかしいんですが、なんか、部屋が臭い気がします。でもひっどい悪臭というわけではなかったんですよね。
なんか、心なしか臭いです。
気になるかも、という方はやめておきましょう。
親父さんに確認してみたところ、ポットは用意していないとのこと。カップ麺などを食べたい方は、コンビニで買ってお湯入れて来るしかなさそうですね。
4階に電子レンジはあるそうなので、コンビニ弁当派であれば問題なし。
湯タンポを使うつもりで事前に調べた感じでは、ポットがあるようなことを書いたレビューを見たはずなんですが…撤去されたのかはたまた私の勘違いか。
ともかく19年1月時点でポットはありませんでした。
ひとしきり狭さを堪能したあと、荷物を整理してdappsオフライン関西へ参加するため梅田へ向かいました。
初日は見事に23:30を過ぎてしまったので利用できませんでした…。
チェックインの際に番台さんが「23:30までに間に合わなかったら翌朝入れるから」と言っていたので、その言葉を信じて初日分の入浴券を手に翌朝突撃。無事に入浴できました。
玄関で靴を脱いで靴箱に入れ、居酒屋でよく見るでっかい木札の鍵を抜き取ります。
ちなみにこのタイプの鍵、松竹錠というそうです。知りませんでした。
ド悪臭というほどではないですが、臭かったです。間違いなく臭い。自信をもって臭かったと言えます。臭い。
脱衣場のロッカーの鍵は銭湯や温泉でよく見る、輪ゴム?がついたもの。
ロッカー利用に硬貨などは必要ありませんでした。大きさもスタンダードなもので、着替えやタオルなどは十分入ります。
プラスチック製の桶は置いてありますが、タオルやシャンプーやボディソープなどはありません。販売はしてました。
シャワー、蛇口は10前後。
混み合う時間だと埋まってしまうかも知れません。可能なら時間をズラしましょう。
T字型の湯船にジャグジーもありました。お湯の温度はちょうどいい感じ。
T字型の湯船にジャグジーもありました。お湯の温度はちょうどいい感じ。
恐恐湯船に入ってみたところ、T字縦線中央の水深が深くなっている部分はけっこう高温でした。お好みの温度の場所でお楽しみください。
湯船に浸かっていたらおっちゃんが身体を洗わずに入ってきたので即座に退散しました。そういう人がたくさんいる可能性は十分にあるので、いろいろと不安であればシャワーだけにしておくのが無難かと思います。
2日目朝の入浴時刻はAM10時前後。他のお客さんは2名でした。
2日目夜はPM11時を過ぎてから、このときも他のお客さんは2名でした。
ド悪臭というほどではないですが、臭かったです。間違いなく臭い。自信をもって臭かったと言えます。臭い。
ドライヤーは20円(10円玉2枚)で利用可能。利用可能な時間がどれくらいかわからなかったし財布を持っていかなかったので使いませんでした。(2度目の入浴時も財布を忘れました。)
これで普通に入ると440円は、地元に格安天然温泉がある身としては正直微妙なところです。
湯船に入るのに抵抗があるという人にも微妙かも知れませんね。
シャワーだけなら他の宿にもあるところ多いですから。
日本のスラム街と呼ばれるだけあって、治安はよくなさそうです。
私は念のため宿-駅間の移動以外ではあまりウロウロしないようにしていましたが、それでも4回パトカーと警察官を見かけました。
日中はまだしも夜間出歩くのは控えたほうがいいように思います。
労働福祉センター前をお昼時に通るとちょうど炊き出しが行われており非常に賑わっていました。何らかの食べ物が配られていましたが何なのかはわからないし、美味しそうな匂いはしませんでした。
夜間に通ると、閉じたシャッターの前で大勢の人が寝ていました。
駅近かつ、空港・都市部へのアクセス良好
周辺の治安は良くないし部屋も快適ではないが、不思議と居心地は悪くない
1泊1200円と考えると十分あり!
ただし食事や入浴、乾燥対策の準備はしっかりと!
ちなみに宿泊から1週間経過しますが、いまのところ身体の不調はありません。
大阪へ1人で行くことがあればまた利用しようかと思っています。
先にも書きましたが、下手にカラオケやネットカフェで夜を明かすよりはずっといいです。
心配していた寒さもまったく問題なかったので、夏場でもいけそうな気がします。











