・世界観
2040年、東京オリンピックが終わり超少子高齢化が進む日本。仮想通貨やAIの急速な普及もあり、従来の日本制度ではもう対応ができなくなってしまっていた。そこで、制定されたのが「評価経済決済法」。
この制度では、個人の評価をトークン化して国が支給する代わりに、その個人価値の実力のみで社会を機能させようとするものだった…!
そんな世界で、青春を謳歌しながらも、夢である「時計職人」を目指して一歩ずつ歩んでいく尾上涼太のストーリーです。
幼い頃に時計博物館に熱中して以来、独立時計技師になることを夢見ている。強気だが、根性があり有言実行タイプ。さまざまな人と出会いながら「仮想通貨な世界」を力強く歩んでいく。
涼太とは高校一年生からの仲で非常に背が高い。黒髪の短髪で整った顔立ち。バスケットボールが非常にうまく、日本代表候補に入るほど。そのため、彼が有している個人トークンは1万人を超す大学同学年の中でも、3番目に価値が高い。涼太の夢を心から応援している。
涼太とは、大学の入学式の時に出会う。小さい背丈に黒い丸ぶち眼鏡。そして、和服を愛用している。その独特な雰囲気に変人だと呼ばれることも多々あるが、時計技師の技術は世界屈指の実力を持つ。涼太が目指している世界でも数えるほどしかいない「独立時計技師」に認定されており、日本政府から個人トークン審査試験・免除の資格を学年で唯一保持している。学年1位の個人トークン評価であり、教授ですら彼には敬語を用いる。
「仮想通貨な世界」は、涼太の大学入学式当日から始まります。
発展に発展が進んだ日本、マイナンバーカードでなんでも行えます。
例えば、買い物に通学、病院に観光まで、たった一枚ですべて出来てしまいます。
この中には、所有者の個人トークンが電子データとして記録されています。
個人トークンの評価が高い人はいくら使ってもなかなか減りませんが、
評価が低い人は…。
評価が完全に可視化された世界は、時に美しく、時に残酷です。