■牛岳 2019/4/20土
先週、庭の除草作業をしていたら、腰に痛みが走った。庭作業をしていると腰が痛くなるのはよくあることなのだが、今回はただならぬ痛みだった。
あいたたた
それでも歩けない訳ではないので、予定していたさくら巡りのサイクリングとドライブに行った。
そして、夜はお風呂でしっかり温めた。
すると翌日、腰の痛みはさらに悪化して、歩くのにも支障がでるようになった。これはただの腰痛ではなく、ぎっくり腰だ。
6合目の牛首を過ぎると雪が出てきた。稜線上は雪が豊富でどこでも歩ける。夏場は背丈以上に伸びるネマガリタケが、この時期雪の下に隠れて展望が良くなる。
通い慣れた近所の接骨院に行くと、ぎっくり腰は捻挫の一種で炎症を起こして熱をもつので、基本冷やして安静にしなければならんよと言われる。お風呂もダメだと。
動かして温めるなんて逆効果だった。やれやれ。痛みは一週間続いた。
5日ほど経つと炎症も治まり、今度は凝り固まった筋肉をほぐすために、なるべく動かさなければならない。今日は快晴でスキーに行きたかったが、午後から予定もあるし、近場の牛岳でリハビリ山行とした。
腰痛に山登りは効く。
普通に道路を歩くのは動きが単調になるが、山登りは膝を高く上げたり、歩幅も変わったり、複雑な動きが腰のこりをとって、さっきまで痛みをこらえながら歩いていたのに、いつのまにか痛みを忘れてしまう。
帰りは二本杉から湯谷コースへ下った。
ストックを使えば全身の90%以上の筋肉を動かすことにもなる。柔らかい土や落ち葉の上、雪の上を歩くので腰、膝への衝撃も少ない。
腰の痛みはすっかり取れたと満足して下山したが、車の運転をしたあとにまた痛くなった。じっとしていると痛みが戻る。筋肉が凝り固まるのかな。
■八方尾根 2019/4/21日
スキーもそろそろ滑り納めで、しかしあまり無理はできない。どこへ行こうか思案して、ゴンドラで楽に上がって八方尾根とゲレンデを滑ることにした。
チケット売り場で登山届けを出して、片道切符を買う。1550円。
ゲレンデトップの八方山荘からスキーを履いて登っていく。あいにくの曇り空だが登山者は多かった。
長時間車の運転をして、ゴンドラとリフトもじっと座って、やっぱり出だしは腰が痛い。ゆるゆる登っていく。リハビリだし今日はピークにこだわらない。唐松山荘まで行って滑ってこよう。
八方池とブナ林を過ぎ急登を上がった2200mから風が冷たくなった。フリースのフードを被り、カッパのジッパーも上げる。手袋も普通のテムレスから防寒テムレスに替えた。そうやって歩いていると腰の痛みはいつのまにかなくなっている。不思議だ。
山は偉大なホスピタルである。
腰痛が持病の人は多いと思う。自分も以前は腰が痛かったり、首が痛かったり、肩から腕に激痛が走ったりがしょっちゅうで、レントゲンやCT検査をしても異常がないと言われた。
それが、山登りを始めてからはピタリとなくなった。
しかし普段の生活の中で、うっかり痛めることがある。気をつけよう。
人気がだんだん少なくなって、結構いたスキーヤーも皆無になった。みんな途中のガラガラ沢や無名沢を滑り下りているよう。下は雪はつながっているのかしら。
雪面もカチコチになってきて、スキークトーをはめる。山荘までもう一登りという2500m付近の急登で、これは上れてもスキーで下るのは無理、と判断して途中でスキーを担いでダブルウィペットを効かしてモンキーで下る。ウィペットがまともに刺さらないところもあり、危なかった。
春山は危険がいっぱいである。
平らなところに下り、シールを剥がしてスキーを履けばもう大丈夫。カチコチ斜面は斜滑降で慎重に、あとはガリガリ、ザラメ、シャバシャバ、ズブズブと変化する雪に苦しみながら滑った。
ゲレンデまで来てホッと一息。スキースクールかしら、インストラクターのもと入念にストレッチ体操をしていた。
腰痛にもストレッチは大切。おにぎりをパクつきながらいっしょにやってみた。
もうだいぶん直ったかな〜、と思ったけど長時間車を運転して帰って家に着いたらまた痛くなった。腰痛はしつこい。とにかく動かして直すしかない。