みなさんこんばんは。
私はもともと法律事務所で働いていたため、いい意味でも悪い意味でも弁護士先生の側で様々な交通事故案件を見てきました。そんな私がよく思っていたことは、「交通事故に遭ったらとにかく弁護士に相談しよう!」ってことです。もちろんお金がかかってしまう問題なので、皆様の経済事情によっては弁護士への依頼が困難な場合もあるかもしれません。
また、弁護士って聞いただけで、なんとなく敷居が高いと感じてしまいますよね。
しかし、交通事故の場合は弁護士費用をかけずに、無料で相談や依頼ができるケースがあります。さらに言えば、弁護士が介入するだけで慰謝料額を大幅に引き上げることも可能です。
勇気を出して一歩踏み出すだけで、まったく違った結果が出るといっても過言ではないです。というわけで今回は、交通事故に遭ったら弁護士に相談すべき理由について、皆様と共有できたらなーと思っています。
それと、間違った情報を共有してしまわないために、今回は↓のコラムを参考にさせてもらいました。
https://crayonlaw.jp/soudan-riyu/
1弁護士に相談すべき3つの理由
まずは、弁護士に相談・依頼すべき3つの理由をご紹介します。
1-1何から手をつけるべきかがわかる
弁護士に相談することで、何から手をつけるべきかが明確になります。
そもそも交通事故というのは、そんなに頻繁に起こすものではありませんよね。ということは、手続きに慣れている方なんて少ないのが当たり前です。
昨今は、困ったことがあればインターネットで簡単に調べることができますが、何が正しい情報化を取捨選択するためには、ある程度の知識や経験がどうしても必要になってきます。
しかし、弁護士に相談することで、まったく知識や経験が0の方であっても、自分がこれから何から手をつけるべきかを明確に知ることができるのです。
また、交通事故問題というのは、後回しにしてしまいがちです。しかし、後回しにすればするほど、不利益が大きくなるのが交通事故問題の怖いところです。
たとえば、後遺障害認定を受けられなくなってしまったり、不利な条件での示談になってしまったり、そもそも不利な条件なのかどうかを理解できていないまま署名押印してしまったりといったケースも存在するのです。
こうした不利益を回避するためにも、早い段階から弁護士に相談すべきです。
1-2代わりに示談交渉をしてもらえる
弁護士に依頼することで、代わりに示談交渉をしてもらうことができます。
一般的な交通事故の場合、示談の相手となるのは加害者側が介入している保険会社です。企業である以上、それなりに親切な対応はしてもらえますが、決してあなたの味方になってくれるわけではありません。味方になって寄り添っているように見せて、いかに自分たちにとって有利な条件で示談をまとめるか、といったことしか保険会社は考えてはいません。
さらに言えば、相手は日頃から示談交渉を生業にしているいわば交渉のプロです。それを知識も経験もない個人が相手をするのだから、不利になるのは言うまでもありませんよね。
しかし、弁護士に依頼すれば、交渉のわずらわしさから解放されるだけでなく、あくまでも対等な話し合いを実現してくれます。それどころか、交通事故問題に強い弁護士に依頼しているのであれば、知識や経験においても弁護士に分があるといっても過言ではありません。不利な条件で示談となる心配も一切なくなるというのは、まさに弁護士に依頼するメリットと言えますね。
1-3慰謝料がまず間違いなく増額される
交通事故問題を弁護士に依頼した場合、慰謝料はまず間違いなく増額されます。というのも、保険会社と弁護士とでは示談金の計算基準がまったくことなります。交通事故の慰謝料というのは、「自賠責基準」、「任意保険基準」、「裁判(弁護士)基準」という3つの算定基準があり、後者ほど算定金額が高くなるという特徴があります。
・自賠責基準→自賠責によって補償されている最低額
・任意保険基準→保険会社が独自に定めている算定基準
・裁判(弁護士)基準→過去の裁判例などを基にした算定基準
弁護士が慰謝料の示談交渉をする場合、最も高額となる裁判(弁護士)基準を用いることから、任意保険会社が独自に提示した(いわば自分たちに都合のよい提示額)にのせられることはありません。そして、保険会社側もそれを理解しているため、任意保険基準よりも高額の示談金額を提示してきます。裁判をされてより高額な慰謝料を認められてしまうくらいであれば、金額を引き上げて裁判外での示談を求めてくる、というわけです。
2弁護士費用特約を利用しよう
交通事故問題を弁護士に相談・依頼するメリットは以上の通りです。
とても魅力的だと思うのですが、いかがでしょうか?
いやいや、わかります。費用がどうしても心配になってしまいますよね。
しかしご安心ください。
みなさんは「弁護士費用特約」という言葉をご存じですか?
弁護士費用特約とは、あなたが加入している自動車保険に付随していることがあります。また、あなたが加入していなかったとしても、家族が加入している自動車保険の中に弁護士費用特約があれば、利用することが可能となっています。
たとえば、あなたが同居している家族、別居であったとしても未婚であれば両親が加入している弁護士費用特約が使えるケースも多くなっています。
弁護士費用特約を利用すると、弁護士への相談費用や報酬等を保険会社側に負担してもらうことができ、事実上弁護士費用が無料になるというものです。
費用の心配なく弁護士に相談・依頼ができるため、積極的に活用していきましょうね。
3弁護士に相談・依頼をする際の注意点
では最後に、弁護士に相談・依頼をする際の注意点についてもご紹介します。
具体的には、以下の3点に気を付けると良いでしょう。
3-1できるだけ早いタイミングで相談すること
弁護士に相談する際は、できるだけ早いタイミングで相談するようにしましょう。
前述したように、交通事故問題というのは着手が遅れてしまうと不利益を被る危険があるものです。可能であれば、事故直後からの相談をおすすめします。直後に弁護士からアドバイスをもらえば、精神的な安心感も段違いとなりますしね。
3-2交通事故問題に強い弁護士に依頼すること
実は、弁護士にはそれぞれ得意分野があります。わかりやすいところで医師を想像してもらうと良いのですが、それぞれ担当分野がありますよね?内科・外科だけでなく、小児科、歯科、耳鼻咽喉科等といった具合に細かく分かれています。弁護士も同じで、借金問題が得意な弁護士がいれば、家事問題が得意な弁護士もいます。
交通事故問題を依頼するのであれば、当然、交通事故問題に強い弁護士を探しましょう。
探す際の目安となるのは、相談したい弁護士事務所のホームページを確認してみるのが良いでしょう。交通事故問題を大々的に取り上げているのであれば、それだけ自信があるということ。相談する際は、ぜひ弁護士事務所のホームページを参考にしてみてください。
3-3相談=依頼ではありません
最後に、もっとも勘違いしやすいのですが、相談してしまったら依頼までしなければいけないといった心配は一切ありません。もし、相談する中で、この弁護士は信頼できない、ちょっと自分には合わない、そんな風に感じたのであれば、依頼する必要はありません。
弁護士事務所なんて本当にたくさんありますので、本当に信頼できる弁護士に出会うまでは、無理に依頼する必要はないと覚えておくのが良いでしょう。
まとめ
交通事故問題に直面した際は、とにかく弁護士への相談・依頼を検討してください。
弁護士費用特約さえあれば、費用面に関しては一切心配する必要はありません。
また、もし弁護士費用特約に加入していなかったとしても、昨今は無料法律相談を実施している弁護士事務所はたくさんあります。相談=依頼ではありませんので、無料法律相談を積極的に活用して、今後どのように行動すればいいのか的確なアドバイスをもらいましょう。
なにもしらないまま、相手保険会社に言われるがまま交渉をしてしまっては、あなたが本来受け取れるはずだった示談金を受け取れなくなる恐れがあります。そういったことにならないよう、どうか積極的に弁護士事務所を活用していただけたらと思う次第です。