こんにちは!時差ぼけはさすがに治ったけどあいかわらず朝は苦手なぴゅーぱです。
ちょっと前からちらほら仮想通貨縛りがおわったら~という記事を見かけたので、今日はALISジャンル分けの是非とALISが得意・不得意とするジャンルの考察をしてみたいと思います。
どの内容でも投稿できるようになったALISでは記事の話題によって有利(稼げる)・不利(稼げない)が発生すると考えています。それを決定づけるパラメータとして今回は以下の3項目に注目してみます。
①情報の発信者の数
②情報の受信者の数
③発信者と受信者のトークン所持量
<前提>
報酬ロジックはWPに記載のものと同様と考える
ある程度一般層を取り込んだサービスに成長している
①情報の発信者の数
これはそのジャンルでの競合者の数です。だれでもかける記事よりもその人にしか書けない記事のほうが評価されるのは他サービスでも同様。
専門性の高い記事であればそのジャンルを独占できるので書き手からしたら有利であると考えられます。
この数値は基本的に少ないほうが優位に働きます。
②情報の受信者の数
情報の受信者が多いほど単純にいいねをしてくれる人が多くなります。
知らないジャンルの記事にいいねするってなかなか難しいですよね。
①と②は記事の供給と需要の関係と言い換えることができます。
③発信者と受信者のトークン所持量
これがALIS特有のパラメータとなります。ALISではトークン量が多い人が書いた記事や評価した記事は信頼ポイントがより多く貯まる、つまり報酬の多さに関係してきます。つまりトークンの大口が興味を示すようなジャンルあれば、それが強みになる可能性があるということです。
もちろんこの数値は大きいほうが有利です。
ジャンル解放後のALISで多くなりそうなもの・特徴的なものをいくつかピックアップしてみます。Steemitのカテゴリーを参考にしました。
・ジャンル1「仮想通貨」
現在のALISは仮想通貨関連の話題のみ。他のジャンルが解放されたときにどのような立ち位置になるかを予想してみましょう。
情報の発信者と受信者ともに他のジャンルと比較してそれほど多くないと考えられます。現在やジャンル解放直後であれば①も②ももっと多くなりそうですが、一般層にはまだ仮想通貨は興味・関心の外にあるジャンルかもしれません。
報酬はALISトークンという仮想通貨を介して配布されるわけですが、Steemitにもほとんど仮想通貨のことを知らないという人もいるらしいです。
しかし、大きな強みは発信者トークンの所持量が多いことです。ALISトークンの大量保有者は仮想通貨の投資家であることは明らかなので、ベースポイント量が大きなアドバンテージとなります。
状況としてはALISユーザにALIS関連の記事が高く評価されている現状と似たようなことが起こりうるということです。他ジャンルが解放されても仮想通貨関連の記事は有利であると予想します。
類似ジャンル:株式・FX
・ジャンル2「グルメ」
ジャンル開放後にグルメ関連の記事を書こうと思っている方も多いと思います。お気に入りのおいしい飲食店を紹介して収入に繋がったら楽しいし嬉しいですよね。
ALISの信頼の可視化がうまく動作すれば現状のグルメ情報サイトを超えるポテンシャルはあると考えています。(個人的に食〇ログとかぐ〇なびはあまり信用してない派)
グルメジャンルの強みは情報の受信者がほぼ全てのユーザであること。その代わりに全てのユーザが書き手にもなることができるので競合が激しくなりそうです。
このジャンルで天下をとれるとかなりの報酬に繋がりそうですね!
類似ジャンル:雑記ブログ・日記
・ジャンル3「病気と医療」
ちょっと問題だと思っているのがこのタイプのジャンル。
例えば難病の闘病録などは一部の人しか発信できず一部の人にとても有用な情報であるといえます。なかなか一般人に適切な評価がされることが難しく、適切にALISで評価されるか、そのような情報がALISに集まるかという不安もあります。しかし、一般のブログサービスでは収益を上げづらいことを考慮すると十分ALISにもチャンスがあると考えます。
・ジャンル4「教育」
教育産業の市場規模は日本で約2兆5000億円。(2015年,経済産業省調べ*1)
特に学習塾・予備校市場は約9500億円といわれており、ALISに是非取り込みたいジャンルです。
しかしご覧のとおり、ここに一つ大きな問題があります。
学習塾・予備校市場のメインターゲット層は未成年です。ALISに登録することができません。仮に未成年も登録できるようになったとしても未成年の経済力では多くのALISトークンを所持している可能性は低く、評価者ポイントが溜まりにくいかもしれません。
広告収入は受け取り手の年齢とあまり関係なく報酬が支払われますが、ALISの経済システムでは情報受信者の経済力(年齢)がひとつの課題となりそうです。
類似ジャンル:若年層・高齢層向けジャンル全般
・ジャンル5「漫画・イラスト」
皆様の予想通り漫画・イラストは今後のALISでも有利なジャンルだと考えられます。受信者に対して発信者が少なくなりがちなジャンルはチャンスです!
現在でも漫画が描ける人・絵が上手な人はALISで大きな地位を築いている方が多いですよね。他ジャンルと複合することも容易なのでひとつのジャンルにとどまらず、どのジャンルでも活躍が期待できます。
類似ジャンル:音楽・エンタメ・動画
・ジャンル6「旅行・写真」
旅行や写真のジャンルは現在のSNSでいうInstagramのように利用できるかもしれません。イラストよりも誰でも気軽に投稿できます。インスタ映えとALISにおける信頼が両立するかはわからないですが、芸術としての写真は少なくとも今のALISでもよく評価されると思っています。
Masafumi Nakanishi さんの #ファインダー越しの私のALIS とか個人的にめっちゃ好きですね。
類似ジャンル:生活・インスタ映え
・ジャンル7「アダルト」
卑猥勢がはびこるALIS界隈ですが、アダルト系はいまのところNGで考えられているみたいですね。エロはすさまじいエネルギーを持っていますが仲間にするには早そうです。
・ジャンル8「ねこ」
めっちゃつよい
ジャンル間によって多少の格差が生じそうだということは予想できました。それではこの格差を埋めるためにはどうしたらよいか。格差を是正する方法を考えてみましょう。
・自然にバランスが取れる
→時間の経過とともに「稼げるジャンル」には参入者が増え、競争率があがる。逆に「稼げないジャンル」は競争率がさがることでバランスがとれる。
・投げ銭機能の実装
→受信者が少ないジャンルでも「いいね」以上の価値を生み出した場合投げ銭によって記事への報酬が増える可能性が考えられる。
・ジャンルごとの報酬の補正
→報酬が少なくなりがちなジャンルに対して信頼ポイントを補正する方法。単純な解決策に思えるが、集権的になりやすい。
・ジャンルによるサービスの分離
→別項で考察します。
ALISチームもタグ付けについては検討中のようです。
タグ付けをすることでより素早く必要な情報を得ることが可能になります。
動画サイトでいうとYoutubeのように大まかなジャンルでタグ付けするのか、ニコニコ動画のように複数のタグを自由に設定できるのか、または言語解析を用いた自動付与になるのか気になるところですね。
ジャンル格差を是正する上でひとつの案がサービスを分離してしまうことです。
以前のFORBES JAPANの記事「格差なき世界を目指す ブロックチェーンSNS「ALIS」の信念」内でこんな記述があったことが軽く話題になりました。
現在、ALISはクローズドβ版を公開中だ。記事のジャンルも仮想通貨やブロックチェーンに絞っているが、口コミとの相性が期待できるため、10月オープン化のタイミングでは、別のメディアを立ち上げ、食や旅行を検討しているという。海外展開も視野に入れている。
「別のメディア」!? 聞いてないけどまじか!って思ったのですが、運営による第1回AMAでの回答は以下。
Q:ALIS投稿カテゴリ拡大やカテゴリ制限解除の話が良く出ていますが、ALISチームのインタビュー記事などを読むと今のALIS cryptoは今後もそのままで、別のカテゴリは別サイトを立ち上げる意向のように見受けられます。正式サービス以降は、各カテゴリ別に独立したサイトで運営する方針でしょうか?
A:まだ決まっていない。同じサイトで可能であればそうしたい。サイトを分けて特化した方が良いというユーザの声が多ければ検討したい。
ぽん@pon_crypt さんの 【6/4 21:00~】ALIS AMA議事録 より引用
まだ未定みたいなのでちょっと考察してみます。
ジャンル解放をする際に、現在利用しているALISをALIS CRYPTOへ、今回例に挙げたものであれば、②→ALIS GOURMET,⑥→ALIS TRAVEL等別サービスとして展開していきます。
・メリット
①そのジャンルに特化したライター・評価者を明らかにしやすい
→信頼ポイントをジャンル分けすることでそのジャンルごとのインフルエンサーを生むことができます。例えば仮想通貨関連のインフルエンサーと食のインフルエンサーは必ずしも一致しないと考えられます。
②ジャンルに特化したサービス展開が可能
→ALIS GOURMETはより食べログやぐるなびのように店舗ごとに記事の管理を行い、地図・営業時間・電話予約も可能にすればより便利に利用できます。店側からしてもALISに記事を書けば割引!のようなプロモーションもし易いでしょう。
・デメリット
サービスが十分に拡大しない前に別サイトとしてしまうと効率的にALISが発展しない可能性が考えられます。
先日の報酬ロジックの記事(ALISの報酬ロジックのひとつの「大問題」を解剖する)に引き続き、今回も問題提起をしてみました。実際にオープンβなどを経てコミュニティで議論が活発化されるとよいと思います。
とりあえず私は今のところは限られたジャンルでよい情報を発信できるようにがんばりたいですね!
<参考>
*1 「未来の教室」とEdTech研究会(第1回)‐配布資料3-3(経済産業省)
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