新型コロナウイルス感染対策の「特定警戒都道府県」に指定されていない34県のうち、店舗や施設への休業要請を緩和する自治体は26県に上るそうです。
もちろんいつまでも極度の自粛要請というわけにはいかないという経済背景もあるわけですが、休業要請が緩和されたからといって、コロナ禍が収束したという勘違いを起こさないように、厳に注意したいところですよね。
先日、北海道の事例も引き合いにして、第2波の懸念について記事を書きました。
お隣、韓国でも日本と同じく5月はGWの連休があったわけですが、連休中に人々の外出が増えたことで、再び新型コロナウイルスの集団感染が起きてしまい、感染の“第2波”への懸念が高まっています。
ただ、こうした感染に対する措置はかなり厳しく対応しているようで、韓国ではそこまで大きく拡大をしているという様子や、第2波だとして再び厳戒、という報道はありませんね。
かなり感染を抑え込めているという実感があるのか、5月6日からは「生活様式」を少し緩和したものに変えることにしたようです。
これまで、韓国では政府主導により「強い社会的距離確保(接しない)」(3月22日-4月19日)、「社会的距離確保(2m)」(4月20日-5月5日)という区分でのソーシャルディスタンス規制が行われていました。
これが5月6日から、「生活の中での距離確保」という区分の距離コントロールを行うということになったようです。韓国保健福祉部のツイートを参考にすると、具体的には以下のとおりです。
1. 病気と思ったら3〜4日家にとどまる
2.人と人との健康距離として、二つの腕(両腕)の間隔を置く
3.30秒手洗い、咳は服の袖
4.毎日2回以上換気、定期消毒
5.距離は離れても心は近くに
一言でいえば、ソーシャルディスタンスが「2m」から「両腕」になったということですね(ちょっと短くなったといえる?)。こうした段階的な緩和を、しっかりと基準を示してコントロールしていくというのは本当に大事なことだと思います。なかなか日本ではこうした具体的数値によるコントロールが行われていないように思います。「なんとなく」というのは過剰な自粛を生む懸念がありますよね。韓国のやりかたは(国民の行動に反映されるかはともかくとして)理にかなっていて好ましいと思います。韓国でのこうした距離コントロールがうまく働けば、行動規範として日本でも同様にやってみよう、という流れにはなるかもしれません。2mの次は両腕の長さだけ離れよう、いいんじゃないでしょうか。
では今日はこのへんで。