VANSのオールドスクール、オーセンティック、エラ。
CONVERSEのチャックテイラー、オールスター。
Kedsのチャンピオンオックスフォード。
これらの共通点はなんでしょうか?
もうお分かりですね。
バルカナイズド製法ですね。
バルカナイズド製法の歴史はスニーカーの歴史を語るうえで欠かせないものです。
バルカナイズド製法とは1839年に発明された、硫黄を加えたゴム底と靴本体を接着し、釜にいれて高温と圧力をかける接着方法です。
スニーカーはアッパーが布で、ソールがゴムという異なった素材でできており、これらを強力に接着することが当時の技術ではできませんでした。
それを可能にしたのがチャールズグッドイヤーです。何度も実験を繰り返し、ある日硫黄を加えたゴムを誤ってストーブの上に落としてしまいました。するとゴムは溶けることなく弾力のある褐色の物質が残りました。現在のソールに使われているゴムの理想的な状態になっていたのです。
「バルカナイズドゴム」の誕生です。
しかし偶然にできた為、この素材を安定して製造する理論がわかりませんでした。
そこで発明家のトーマスハンコックがより安定的に品質高く製造するための理論を完成させ、この理論で完成させた記事を「マッキントッシュクロス」と名付けました。
そして、その高品質ゴムの製造工程を、火と鍛治の神「バルカン」になぞらえ、「バルカナイゼイション」と名付けたのです。
この技術が確立されてから間もなくゴム製品の自由度が高まり、シューズ製造が可能になりました。
現在でもその形はほぼ変わっておらず、定番モデルとして長く愛されています。
見た目もアッパーとソールが一体化しているため美しく、しなやかな履き心地、アッパーとソール境目がラバーテープで補強されていて強度も十分という特徴があります。普遍的なデザインでファッションにも取り入れやすいです。
スケーターが好んで履くのもこのバルカナイズドスニーカーであるのも強度の証明になると思います。
数々の実験を繰り返してもうまくいかなったことが偶然の一回で大成功を収めました。この奇跡がなければ現在のようなスニーカーが存在していなかったかもしれません。
以上です。
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