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太宰治と同じ視野~畳に足伸ばした起雲閣。

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  • shum
  • 2019/09/02 04:16

起雲閣には行ってみたい、という動機で決めた、熱海日帰り旅行。

朝6時前に家を出て、もう昼も過ぎて、汗だくも引いたころにやっと到着。

さて、どこから入るのだろう?

玄関のようなところの戸は閉まっていて、受付とも書いていないが、小さな説明書きがぶら下がっていた(斜めっているのが気になる。)。

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開けてみると、受付窓口のようなものがあったので、聞いてみると、ここだと頷き、大人510円と言われた。

入館料を払って、靴をロッカーに入れると、大きな荷物もロッカーへと言われる。文化財に傷つけないようにと。きちっとしてるわりには、そとの説明札の適当な感じは気にならないんだな。笑

荷物もロッカーに入れ(お金は戻るロッカー)、見学開始。

 

最初の部屋に入ると、シルバーさん(きちっと身だしなみ調えた女性)が、自動テープのように簡単な説明を始めた。

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海運王と呼ばれた、内田信也により1919年(大正8年)に建てられた部分である、麒麟の間。

旅館時代に壁に青い色を施されたそうで、鮮やかな青は、砂の粒粒のような感じ。

これは何か、石かなと思い、シルバーさんに聞いたら、聞かれたことに一瞬びっくりしたような間があってから、おそらく鉱物か何かかと思いますという答え。

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すっきりしつつ、明るい。

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波打ちのある手作りのガラス戸が広がり、庭が良く見える。

2階に行ってみた。

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廊下から、洋館の方が見える。

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・・・・ほんとタイミングよく、空いていた・・・平日の午後1時過ぎ・・・

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2階のこの部屋のことは知らなかったのだが、一番気持ちよく感じた。

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反射して写真撮りにくい・・・

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太宰治が亡くなる3カ月前にここに2泊したらしい。

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せっかく人いないし、太宰治が見た周囲を満喫することにする。

広い畳、独り占め!

足を前にほおりだして、周りをぼんやりと、しばらく眺めた。

なんて贅沢・・・幸せ~楽しい~~

(太宰治はこの部屋泊った3か月後に死に向かったというのに・・・)

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見通しよく、明るくて健康的な感じのする部屋。

こんな明るさがあっても、心の闇には光、届かないのかな・・・

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何を思って外を眺めたんだろう。

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窓の近くで人とゆっくり話でもしたくなる。

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節がある分、障子の張替えがしにくいという割竹の組子で作った付書院。

こんな細かいところにまで、手間をかけてる・・・日本建築らしい。

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下に降りて、他の部屋に向かう。

 

 

 

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根津嘉一郎によって1932年(昭和7)に建てられた洋館部分は、本や雑誌などで取り上げられているし、自分もこの部屋の写真を見て、行ってみたいと興味を持った。

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文明開化的コスプレカップルが、嬉しそうに写真撮っていた。

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空を縁取るようなステンドグラス。

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床のタイルの色も、うまくマッチしていて、ごてごてしていそうなのにまとまっていて、宝箱のようだ。

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おそらく1番人気の位置らしい。シルバーさんがおススメしていた。撮影用立ち位置。

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色んな様式を取り入れていることが書いてある。

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暖炉横の円柱、確かに妙な組み合わせ。

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桃山風の天井に、シャンデリア・・・

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山荘風仕上げとアールデコ。

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閑雲ってどういう意味かなーと調べたら、

閑雲野鶴(かんうんやかく)という四字熟語を知った。

このような建物を持っていた人は、常に、責任や束縛だらけでもあっただろうな。

 

・・・起雲閣見学、まだ続くので、次回へ。

 

 

 

 

 

 

 

 

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