ゴゾ島は小さいように思っていたが、マルタ島の3分の1の大きさで、イメージしていたよりは大きかった。とはいえ、やっぱり小さい。
コンパクトな島の中に、大きな魅力的特色3つもある。
海と、古代神殿と、マルタ騎士団時代の要塞周辺の町並み。
海については、高さ20メートル幅100メートルの岩のアーチ、
アズールウィンドウという、波の浸食によるアーチがあったのだが、2017年の嵐で崩落。それでも、ブルーホールというダイバーに人気の絶景スポットがあったり、
映画(白い帽子の女)のロケ地となったビーチもある。
ビーチについては前記事
で書いたので、今回は、チタデル(城塞とその周りの町並み)の紹介。
要塞のある町、ビクトリアの近くになるといっきに車が増えた。
その日はキリスト教のお祭り、聖母昇天節の祭りの後で・・・と言っても、説明聞いても、答えがあいまい(説明しにくいのだと思う)で、いつまでなのかもよくわからなかったが、数日間やっていて、マルタ本島でも毎日、昼間ですらも花火上がったりしていた・・・飾り物が街中にいっぱいあった。
撤収しているようだったので、そこでのお祭りは終わったのだと思う。
マルタ騎士団時代風の飾りつけ、ものすごくごてごてと言うか豪華・・・。
島全体にもあちこちに立派な教会があったが、この町でもよくわからない教会があったので、覗いてみた。ちなみに、露出度高い観光客が多いので、ケープのようなものの貸し出しがある。
なんとなく、奥は撮らなかった。観光者向けという感じでもなかったので。
路地は落ち着いた色合いでそろっていて、乾いた感じはギリシャとも北アフリカとも違う・・・なんか、明るい、というか・・・歴史的には決して明るいと言い切れないはずだが。
同じ色合いの風景の中、緑が映える。
扉や出窓はカラフルなものが多い。
イタリアの南の方っぽい?南イタリアより清潔感ありそう?
ギリシャの綺麗な観光地は白壁だし、ギリシャの汚い感じのところは、もっと殺伐としているし・・・ビクトリアの町並みは、すっきりとしていて、きちんとした雰囲気だった。
やたら旗が好きな国で、マルタ本島でもだが、よくわからない旗を多く見かけた。
出窓やドアは付け替えるのだろう。
古いものを直し直しなのか、新しく作っても、すぐ古びるような作りなのか、わからないが、キラキラ作り立てとか、おしゃれな現代的な建物などはなかった。
全体的に雰囲気がそろっている。
映画館らしい↑。普通に使われている。
坂を上っていくと。大城塞の入り口が見えてくる。
ゴゾ島は、前回の記事にも書いたが、特に、海賊や異民族の襲撃を受けがちで、
1551年には海賊に住民が連れ去られたりしていたので、マルタ騎士団時代に強固な要塞を作った。
要塞をぐるっと囲むように作った町並みをチタデルと言い、ビクトリアの街のチタデルは高台にある。攻防と避難のための場所。
入り口はいると、すぐ、ビクトリア大聖堂(前記事参照↓)
があり、その周りには、チタデルを作った当時の暮らしを垣間見れるような、当時の建物を使った博物館や、16半ば~20世紀初頭まで使われていた刑務所などもある。
旧刑務所は、こんな真っ暗で小さな部屋で、発狂しやしないか?と思うような感じだった。
チタデルの端っこからはゴゾ島が一望できるのだが、とにかく日差しが強い。
ゴゾ島の他の名所の位置なども、ここから確認しやすい。
下に降りてったら、つきあたりでまた上がってこないといけないのかなぁ、などと考えて、降りるの躊躇する。
チタデル内には、ゴゾ名産のレースのお店やカフェ、レストランもある。
チタデルをぐるっと見終えるにはそう時間はかからないが、日差しのせいか、見るのに疲れてきた。
そんな時に、城塞の突き出たところに立っていたら、他で感じたことのないような風に包まれた。
強すぎず、弱すぎず。さわやかで、乾いているのに埃っぽくはない。
さらさらと気持ちのよい風・・・。
(ゴゾ観光シリーズ、次に続く)