心を落ち着かせるために、まず、景色を楽しむ。
・・・・これ、登山慣れてる人とか、ロッククライミング好きな人とかだったら、そりゃ、なんてことないのかもしれないが、高所恐怖症の人だったら身もすくむのだろう。
しかしここは低山でそんなに有名な山でもない。
頂上近くまで来た。
途中もいくつも写真に撮っておきたいヤバいスポットあったのだけれど、そのたびに軍手外して、スマホ出してたら、なかなか先に進めないし、スマホ落とすのも困るし
自分が落ちるのはもっと困るので、危険すぎるところでは撮れなかった。
ここまで来る間の上りの斜面で、何度か、友人が
「靴が、靴が脱げる~~」と言った。
というのも、友人の靴は、メレルでもスリッポンだったので、足をかけて力入れると、靴が脱げてくるみたいだった。
頂上目の前のこの斜面も相当な角度だが、もうやけっぱちっていうか、
あーもう、これ、行くでしょ!って気合い入れて登り出したのだが
半分くらい来たところで、先に登っていた友人が、
これ、登るのはいいけれど、下りるのが絶対ヤバい、やめよ!
って。
「君子、危うきに近寄らず」と言って後退。
目の前に頂上だったが、引き返した。
ブログ記事とか見てると、おそらく登山ベテランのお年寄りとか、登ってるのですがね。
というわけで、郷原駅方面っていう方から降りることにする。
確か、なんかの記事に、どこどこ方面の何通りは危険カ所多いから、上級者向けなのでどうたらって書いてあったが、どの通りだったかなあ・・・
しかしまあ、友人が、こっちからって言うんだから、それでいいのだろう・・・・
頂上まで行けなかったし、800mほどとはいえ、なんかすごい高いところにいる感があるのは、この山の南側200m全部絶壁だとか・・・
・・・これ、大丈夫なコース?
密岩通り・・・・これが、名前の通りの通りだったと、その時は思いもせず。
ここは、鎖もあるし、足がかかるところがあるのでまだマシ。
友人が、ずこっって軽く滑る音聞こえた。あとで見たら、友人のTシャツの後ろ側が汚れていた。
岩の間を抜けたり、草木も増えてきたので、どんどん楽になることを願いつつ
え。
崖の横側で、足元の通りも凄い狭くて、油断したら崖から落ちるじゃんってところもいくつかあり。
絶対ここ、人落ちてる・・・一つ間違えたら真っ逆さまだよ
あとで他の人の記事で、滑落して、枝に引っかかって助かったというのあった。
おーーーーい・・・
下ってるんだけれど、全然楽にならない。
鎖があると、鎖につかまりがちだけれど、場所によっては鎖つかむ方が降りにくかったりする。
ここは立って眺めると、どうやって降りるよ?って気分になった。
まず後ろ向きに体を方向転換して、岩にへばりついて降りるのだが、鎖って普段力入れてぶら下がることないから、肘をちょっと支点にして、鎖を握りしめてみたり、
とにかく未経験者なもんだから、やりやすい方法を模索。
鎖持つよりも、手で、お椀をぱかって持つように、岩を手を開いて掴んだ方がやりやすいところも多い。
片手は岩掴んで、片手は鎖しっかりつかんで、
足で、岩をさすさす・・・・
引っかかるところ~~~~~
めっちゃ足伸ばさないとひっかからん、ってところとか、ほんと滑稽な感じになってたと思う。
イモリとかヤモリの気分。
登りより、下りるのが怖いので、岩のコースってむしろ行に選んだ方がいいのでは。
それにしても、メレルのトレッキングシューズ、自分のは紐靴のローカットなのだが、
ほんっとに役立った。ほっそい溝に足をかけても、ちゃんとグリップして引っかかってくれて!!
山道でずるっといきそうなこと多い自分が、尻もち一回付きそうになっただけで、転ばなかった。その時は、軍手が活躍。軍手してると、躊躇なく、さっと手を着けるし、鎖や岩もものおじせずに掴める。
天狗の架け橋というのが現れた。
嫌な名前でしかない。
当然迂回路・・・・
(続く)