続きです。
風景に感動しつつ、ちょっと歩いてみようと海沿いを歩いて行った。
仙酔島の見どころのひとつは、五色岩。
微妙なグラデーションなので、よくわからない感じではあった。
ところどころに、ここががくってずれたところ!みたいな説明書きはある。
あまりに近いから、よくわかんないけれど、信じられないくらい大昔に噴き出した塊、地球がうねうねむくむく動き回った跡、ってところか。
確かにいろんな色があるな。
歩いていて気持ちいいので、どんどん進んでしまったが、連れが、どこまで行くの?って心配そうに言うから、戻ることにした。
そういえば、仙酔島は、夕日が美しく見える場所としても有名だそうです。
もう、これだけでいい、最高!
なんてきれいな場所なんだ~~
泣く!
(しつこい)
仙酔島の浜は、浦島太郎伝説発祥だとか書いてあったのを見かけたが、
自分の印象では、浦島太郎のイメージの風景とぴったり来ない。
四国の方があってる場所ありそう。亀の産卵場所とかあるし・・・
もしかして、日本中に浦島太郎伝説ってあるのでは?と思って調べたら、どうも、香川県が有力?
いずれにせよ、瀬戸内なんだなぁ
そうこうしているうちに時間が!!
仙酔島には、洞窟風呂(人生を変える入浴体験できるとかいう温泉があるらしい)や
海水を使ったお風呂などあるのだが、時間的に選べたのは、国民宿舎の日帰り入浴。
海水のお風呂。
建物自体は、子供のころの臨海学校を思い出すような古いものだが、入浴施設は十分満足できた。
館内やトイレなどに、健康法的なポスターがあったり、売店に仙酔島の塩(鞆の浦でも買える)も売っていた。日本の塩100選に選ばれた塩。自分もお土産に買った。
さて、潮風呂であるが、浴槽はいくつかあり、シンプルな露天もあり。
なんの変哲もない露天風呂だが、周りの空気、静かな風、空、お湯の肌あたりがいいのか、気持ちよい。
潮風呂につかりながら、連れが、顔にお湯をあてると、しょっぱい!と。
手ですくって、顔にかけると確かにしょっぱい・・・
なんだろうねー全体的な・・・この建物の周りのゆったりとした雰囲気のせいかなー・・・脱力・・・
人間もたどっていけば、魚に近かったわけでしょう、だからかね、海の水のお風呂に、太古の岩の上にあるようなところで浸かってるっていうのは、細胞が落ち着くのだろうか?
などと考えながら、建物の隙間から見える、星にハッとした。
うわ、ここ、星空も綺麗なんじゃん!
のんびりしていたら、時間の感覚が鈍くなり、今、何時だ?
(この日の宿は、福山のゲストハウス)
船が割と遅くまであり、福山行きのバスも遅くまであるはずだから焦らなくても大丈夫と思いつつも、島のお風呂で、他の人たちもいなくなり・・・となると、
そろそろ行かないとまずいんじゃ?
脱衣所の時計を見たら、19時半回っていた。
ここは時間を感じさせない場所なのか?
浦島太郎みたいじゃん!
短いつもりが結構時間経っちゃってて・・・・
急いでいけば、もうすぐ来る船に乗れる!と、ちょっと慌てて支度して、船着き場へ急いだ。
国民宿舎を出た後、周りはまっくら。
空気も冷たかった。
空を見上げると、星がいっぱい!!
写真には写せてませんが・・・
なんか、「夜」だな~、これが夜だな~~って感じがした。
しばらくしたら、いろは丸っぽい船が来るのだが、釣り竿持った客が下りた。
自分たちが乗ると、すぐさま鞆の浦に向かいだしたのだが、すごいスピードで。笑
鞆の浦から福山へのバスが、到着時間ギリギリのタイミングであり、船が5分じゃなくて4分で着いてくれたら間に合うかも!?っていう時間だった。
それに乗れなかったら40分くらい待たないといけないのだが、周りどこも開いてなさそうだし、寒い・・・
間に合いますように!!!と願った。
しかし、下りたバス停ではなく、乗るバス停の場所を把握してなかったので、船ついて降りたら、どっちにバス停?とわたわたしてたところ、バスがさーーーーっと現れた。
バス停どこ?!
まってぇ~~~~~~!
割とゆっくり目に走っていたバスが、緩いカーブをさらにゆっくり走っている時に、我々が、乗りたいアピールをして、バスの横を小走りしたので、
なんとバスが止まって、ドアを開けてくれた。
息弾ませて乗り込んで、ありがとうございます!と言うと、
「ほんとはダメですからね!今回だけですからね!」
ありがとうございます!!!
「ほんとはダメなんですからね!」
(・・・笑・・・・これ、公表しちゃいけないんだよね、きっと・・・)
なんか心もあったまったまま、暗い道をバスは走り、30分ほどで福山駅前へ。
(続く)