続きです。
千光寺の裏というか少し上に上ったあたりに、展望台がある。
ロープウェー乗り場頂上駅のすぐ、上。
覗きたくなる双眼鏡。子供のころ、親はコイン入れてくれることはなかったな。
展望台というと思い出すのは、子供のころ、夏休みや冬休みに、徳島に住んでいた祖母を訪れるたびに、何度か連れて行かれた眉山の展望台。
そこに行くたびに、子供時代、眉山で過ごした父や、父方の祖母が、大変だったけれど、頑張って、生き生きしていた時代を思い出すのか、
何故か、夜、何度も行った。
辛い時期もあったけれど、頑張ったよね、なんて感覚はほんと人間ならではだな。
尾道では、上から見下ろすことが何度も。
雨が降ってなかっただけ幸いだったが。
展望台ってどうしてこう、シュールなんだろう。
宇宙人が出てくるドラマでも撮れそうだ。
いや、モノローグの舞台でもいい。
決闘、喧嘩シーンでもいい。
昔は夜何とか時に、ここで決闘だ!みたいなことあったかもしれない。
・・・それともやっぱり、デートだろうか。
恋人と二人のお話でも、合いそう。
写真撮らなかったが、この左側あたりに、「恋人の聖地」っていう碑があり、確かそれは、ウエディングドレスのデザイナー、桂由美関係だった記憶。
恋人たち、でなくて、恋人の、なのがどうしてか、気になった。なぜあえて、恋人の聖地?
可愛い猫ラブラブの像があったのに、ファンシー過ぎたか、写真撮り忘れた。
展望台あたりを見た後、下りはじめ、ぽんぽん岩っていうのを見落とさないように歩いた。
ここだ!鼓岩!
山の上にごろごろ岩がのっかってできているのではないかと思える、この千光寺公園のある小山。
ぽんぽん岩は、ガイドブックに載っていた。
特に何もないようなところに、無理やり見るべきスポットを足したのではないかと思われる、地味な見どころってあるよな。
鎖につながった金づちで、岩を叩くと、確かに、部分的に、ぽんぽん響く。
選ぶ道適当に下って行く。途中、ガイドブックで見た気がした喫茶店などがあった。
ガイドブックで、お目当ての店を探して道を歩く時って、店がなかなか見つからなくて、うろうろすることもあり、そういう時はなんか時間無駄にしてる感じがする。
逆に、ガイドブックで見た店の場所を意識していなかったのに、たまたま遭遇って時は、嬉しい。
入ってみないとわからなさそうな店がいくつもある。
ガイドブックでこの店の名前見かけてはいたが、特にコーヒー飲みたかったわけでもないし、割と高いなーとも思って、入らず。
きっと楽しいのだろうが、喫茶店でゆっくり時間を買うほどの時間の余裕もなかった。
というのも寺巡り、まだ二つ目終わっただけだったから。
この手の塀の隙間の植物が好きで、二十歳頃に自分が撮った写真の中にもある。
アスファルトのひびの間から、とかも。
乗らなかったロープウェー。
ロープウェー好きだけれど、歩いてたら頂上ついてしまったので。
行きの時には閉まっていた店も、戻るときには開いていた。
剥製ではなかった、フクロウにびっくり。
(続く)