Resale Options and Cryptocurrency Mispricingの話にてBTCを
貧者をなくすツールが新たな貧者を作り出す話にてXRPを例にとり、どういう価値が認められるかを書きました。
今回はALISトークンを例に、ユーティリティトークンがどのように価値を認められるかを書いていきます。
私見です。
ユーティリティトークンは何らかの使用料です。あるサービスの使用料であったり、あるプラットフォーム上のコンテンツを利用するための使用料だったりします。
後者はETHをイメージしていただければと思います。
ETH単独でBTCのようにも使えますので、決済手段になり得ますが設計としてはEVMを使う使用料です。
利用者の視点からすると、DAPPSを利用するのに必要な料金がETHだという事になります。
Amazonプライムさんを例にとります。
月額いくら、で料金を払って映画等を観ることができるサービスです。
料金が日本円、プラットフォームがAmazonプライムさん、映画などがコンテンツです。
利用者はAmazonプライムさんを利用する為ではなく、そのコンテンツを見るためにAmazonプライムさんを利用し、その利用料を払うことがわかります。
なので、コンテンツが大事だと思うのですね。
ALISでいえば有料記事機能の実装と、良質な記事の収集です。
(有料記事に誘導するための無料記事の質。無料記事から有料記事に誘導するテクニック(笑)も大事っぽいです。知りませんが)
私は投げ銭機能ではALISトークンの価値はあまり上がらないと思っています。少しだけは上がります。使途が増えますので。
ですが、それでできることは感謝や応援を形にするようなもので、だったら他のMONAなどでもできる事です。
ブログパーツとして実装したとして、投げ銭するものはALISトークンでなくてもいいはずです。
「仮想通貨払い、ALISトークン払いに対応するんだよ。ほら、投げ銭APIができたら店側に置いてさ。それで料金を支払うんだ」
なるほど、それはアリです。現状の仮想通貨払いがより簡単にできるように思います。
注意点としては、
・物やサービスを受けるタイミングと支払いのタイミングがずれるので、トラストレスにはいかない事
・現状の仮想通貨払いと全く同じ使途なので他の仮想通貨払いとの差別化ができない事。(むしろ弱い)
・上場している取引所が少ないので、「ブログを書いてトークンを稼ぐ→実際に買い物をする」という流れができるのであれば、それは取引所の売り圧を助長する
点です。
一方で、良質な記事が有料記事としてALISプラットフォームに上がるのであれば話が違います。
ALISプラットフォームの有料記事を読むために料金を支払うのはALISトークンでしかできないか、妥協して他の仮想通貨を利用料として認めてもALISトークンが最も便利なはずだからです。
【機能要望】有料記事を金額で検索したい話【マニフェスト】で書いたように有料記事があると質も上がる気がします。料金設定をするというのはなかなか勇気がいる事だと思いますので。無料だからこれでいいや、ではなくトークンとはいえお金をもらうのだから、と質を高める。
さらには良い記事を書いてくれる方がALISで書き続けてくれる施策も重要です。
ユーティリティトークンの算定は「仮想通貨の理論価値算定は簡単ではありません」で書いた、フィッシャーの交換方程式が使われることが多いようです。
から引用します。
できるのであればP*Q、すなわち、サービス・製品の質を上げ、たくさん利用してもらうようにすることでしょう。
拍子抜けするほど簡単で王道ですが、そうなります。
また、右辺、P*Qの部分は、当該仮想通貨でしかできない事であれば、いくら「高いなぁ」と感じようとも利用者は当該仮想通貨で支払うほかありません。ゆえに価格が上がります。
(2017年末の主要通貨の送金料高騰を思い起こしてください。BTCを別のアドレスに移すのはBTCでしかできません(=送金料はBTCでしか払えません))
なので、他にはない、独自のサービスを提供しましょう、ということになります。
ユーティリティトークンの価値算定は現時点では難しいように思います。それはサービスの価値算定が難しいからです。
配当性向から株式の理論値を算定する場合、配当額が変わればその瞬間に理論値は変わります。
それと同様、サービスが不安定で価値算定しずらい現状では過小評価もしくは算定不能であっても、そのトークンでしかできない事(ALISトークンでいえば有料記事閲覧の支払い)ができれば、サービスが出てきた瞬間(イケてる人が良い記事を書いて、そして多分バズった瞬間、、、なんですよね、きっと。(笑))理論値は変わるように思います。
ETHでも必要なのはキラーアプリではないでしょうか?
(それを下支えするトランザクションの向上技術も書いておきます)
ではでは
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