相互運用性(interoperability)とは何かという話

ニュース等で「相互運用性」という言葉を目にすると思います。
文脈で判断できるのでなんとなく読み飛ばしがちです。

これ、なんでしょう？

ちょっと調べてみました。

結論としては「データを異なるブロックチェーンネットワーク間、システム間で扱えるようにしましょう」という事なんですが、ま、お付き合いください。

「相互運用性とは」で調べてみます。

Wikipedia

相互運用性（そうごうんようせい、英: interoperability）とは、さまざまなシステムや組織が連携できる (相互運用できる) 能力に関する特性である。この用語はしばしば技術システム工学の意味で用いられるが、その代わりにシステム間の性能に影響を与える社会的、政治的、組織的な要因を考慮に入れた広い意味で用いられることもある。

IT用語辞典 Weblio辞書

インターオペラビリティとは、ソフトウェアやコンピュータ関係の用語としては、異なるプログラム同士が、共通のプロトコルや情報交換の規則などを通じで、相互にデータのやり取りを行ったり、ファイルを読み書きしたりすることなどが、できることを表す概念である。

なるほど、上記を勘案しつつブロックチェーンの観点で読み解くのであれば「一つのネットワーク内で完結しない、他システム・他ネットワークでもデータを互いに利用可能にしている程度」と言えるでしょうか。

だから多分、ブロックチェーンや既存のネットワークに対する外付けのシステムだけでなく、クロスチェーン等ブロックチェーン相互間をやり取りする仕組みも意味するように思います。

によると

Interoperability is the ability to freely share information across blockchain systems.

相互運用性とはブロックチェーンシステム間で情報を自由に共有する能力の事です。

こちらはちょっと面白い表現をしていました。

The problem of interoperability between blockchain systems is that they don’t speak the same languages as each other.

ブロックチェーンシステム間における相互運用性の問題は、各々が同じ言語で話していないという事。

やり取りをするデータの扱いという意味で自然言語に例えるのは興味深いです。

この記事ではアトミックスワップやCOSMOS、Polkadotが紹介されています。
（クロスチェーンはこちらが詳しいです）

ユースケースとして医療分野が取り上げられています。
健康情報は結構センシティブな個人情報なのでおそらく一つのところに厳重に管理、その情報の持ち主が許可した相手に許可した間だけ情報を開示できるという仕組みが現代的だと思われます。

上記が例として成り立つのであれば、同じように、ID管理もなされるのではないかと思います。

KYCを取り扱うプロジェクトは

色々とあるようです。
これらも相互運用性を発揮するプロジェクトに含まれるのではないでしょうか？

こちらで、面白い表現がありました。そちらを紹介して終わりにしたいと思います。

Since blockchain technology often seeks to remove intermediaries, it is ironic that users cannot easily transfer value between blockchains, and generally have to use an intermediary.

ブロックチェーン技術は仲介者を排除しがちな為、ユーザーはブロックチェーン間で簡単に価値を移すことができません。（それを解決する為に）一般的に仲介者を使用する必要があります。皮肉なことです。

ではでは

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