Resale Options and Cryptocurrency Mispricingの話という記事を書きました。
resale option hypothesis、すなわち転売オプション仮説に関する補足をします。
転売オプション価値「resale option value」ですが、そちらに対する私の理解を明らかにしておきます。
投資対象に対する値上がり期待なのですが、所有権に対する固執ではないという点を強調しておきたいと思います。
上記で例示した「少し他と違う1ドル札」でいえば、
・それをコレクションしたいか
・それの本源的価値である1ドルに上乗せしていくら価格が上昇するか
という違いです。
前者は「俺は金持ちだから、無制限に金を出す。なんとしても「少し他と違う1ドル札」が欲しいんだ」という人です。
後者は「この「少し他と違う1ドル札」は1ドルを超える値が付くだろう、それはこの投資市場参加者を見渡していくら辺りだから、それ未満の値で買う」という人です。
前者の人は所有したく、後者の人は転売における利益が欲しいのですね。
だから、後者の人の場合、市場の「空気を読む」事が何より大切だと思われます。
前者でもできるだけ安く買いたいでしょうから、空気を読むのは大事でしょうが、相対的に後者において重要です。
前者が、「自分ができるだけ安く買う」という1ステップなのに対し、後者は自分が安く仕入れ、そして他人に高く売るという2ステップだからです。
転売オプション価値「resale option value」は買って売るという前提があります。
転売オプション価値「resale option value」を享受するという観点から見ると、実物の保有は失敗です。
逆に言えば、この仮説は所有したいというコレクターが存在しないという前提があるという事だと思います。
全員トレーダーなのですね。
仮想通貨はどうでしょう?今は実需があまりありませんが、「ユーティリティトークンの価値向上」で書いたような実需ができれば、仮想通貨投資市場はチケット販売所のような場所に変わります。
現実を見据えるには、実物が欲しい、という人の要望分を加味する必要がありそうです。
ではでは
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