言葉って時代があらわれる気がします。
昔は四当五落なんて言葉があったそうですね。ベビーブーマーくらいの頃の話と聞いています。
さらに戦前は月月火水木金金なんて言葉もあったみたいですね。
もっとさかのぼればいくらでもありそうです。
日本人って根性論好きですから。
いや、私も好きですよ。
日本人なんだから当然じゃないですか。
根性論も体罰もブラック企業も社畜も大好きです。
……見てるだけなら。
ハングリー精神が大事なのはよくわかるんですよ。
昔はそれこそちょっと怠けると食べていけなくなる。だから必死に勉強したし、必死に働いた。
生きることは根源的な欲求だから、それが脅かされるとなると誰でも必死になる。
でも今は違いますよね。
格差だなんだ言われてるけど、食べていくだけなら何とでもなる世の中じゃないですか。
貧しいっていう言葉は昔は命に危険があるって状況に直結する言葉だったわけですけど、今は自分らしい生活が送れないって意味でつかわれてますよね。
逆に新興国とかはまだ昔の日本みたいな感じだから、命の危険がある状況を身近に感じているから、必死に頑張る。
これをもって「日本はもうだめだ」という人を見たことがあります。
豊かになって頑張らなくなった。ハングリー精神がなくなったって。
しかし本当にそうなのかと最近思います。
要するにハングリー精神に代わる動力機関を手に入れればいいということではないかなと思います。
それが「面白い」という感覚なんじゃないかと思っています。
「楽しい」でも「気持ちいい」でもいい。そういった前向きな感覚。
面白いから勉強する。
面白そうだから必死に頑張る。
貧しい時代には貧しいなりの頑張り方があるように、豊かになったら豊かになったなりの頑張り方があると思うんです。
ちょっと古いけど、表題の言葉がもてはやされた背景には「四落五落」や「月月火水木金金」みたいな貧しい時代から豊かな時代への変化があるような気がします。
ただSNSとか見てるとそういった感覚を持っている人は増えてきているような感じがあるのに、象徴するような言葉はまだあまりないような気がする。
いつかここで発信する言葉がそういった新感覚の象徴になれればいいなといったことを夢想する今日この頃。