昨秋、バルト三国の真ん中の国ラトヴィアの首都リガを散歩していた時、奇妙なものに遭遇した。
道端の木に糸で吊るされた1尾のハリセンボンである。
だれが何のためにこんなところにハリセンボンを吊るしているのか。
わたしのなかでこの光景は長らく謎であった。
しかし最近、日本の沖縄にアバサー(ハリセンボンのこと)ランプなるものがあることを知った。
ハリセンボンの中に光源を入れたら洒落てんじゃね?的なものらしい(本来の意味は知らない)。
実物は見たことないが、なかなかユニークな照明であることは間違いないだろう。
ということはラトヴィアの木に吊るされたハリセンボンはもしかしてランプだったのではないだろうか。
もしくはランプにするために外で乾燥させていたハリセンボンなのではないだろうか。
「もし夜に行っていれば光っていたのでは?」「ハリセンボンが光るかもしれないという可能性を想定することができなかったのか」と自分を責める声が、「わかるかボケ」という関西風心の声と戦っている。
英語でハリセンボンは「porcupinefish」と言うらしく、「porcupinefish lamp」と検索するとそこそこ画像が出てくる。
もしかすると世界中に存在するものなのかもしれない。
なにはともあれ、わたしの頭の中でラトヴィアと沖縄がつながった(ことにしている)。
世界のハリセンボン事情に詳しい専門家の方がいれば、見解を聞かせていただきたい。