コロナが大変なことになっていますね。
私は身内に医療関係者(医者や看護師ではありませんが、医者や看護師と接触する機会のある仕事)が居るため、リモートを始めとして頻繁に会話しているのですが、現場の過酷さや精神的な負荷の大きさにまいってしまっています。
話を聞いているだけでこちらが病気になってしまいそうなレベル。
よく同じような内容を目にしますが、本日こんな記事を見つけました。(他プラットフォームで恐縮ですが)
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福祉国家に税金を納めているとそれでも信じていたのに。本当に「黙っていたら殺される」と真に恐怖を感じ始めている。
このままだと50年後、「新型コロナウイルス感染症の尊い犠牲者」として碑に祀られ首相が参拝しかねない。冗談じゃない。マジでマジで冗談じゃない。
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具体的に崩壊している現場の説明もさることながら、この記事の熱量というか激情というか、こんな感情的な記事を書いてしまうくらいの精神状態なんだろうなと想像させられてしまった。
真実性の検証とかは正直どうでもいい。なぜなら病院が大変な状況にあることだけは正しいからです。それだけは知っているからです。
(仮にマスクは2日で1枚だけどちょっと盛ってるとか、病院は小さめだとか、そもそもこの方は看護師ではないとか、そんなことを考えたとしても意味はない。私はこの記事に乗せられることを選んだ。ただそれだけです)
しかしながら、本物の素人である私には何もしようがない。ドラッグストアを駆け回ってマスクを買って最寄りの病院に届けようか。それで私が感染していたら目も当てられません。自由が奪われた会社員一般人にあるのはお金と時間だけ。
記事を書いたり、この情報を拡散したりする時間と、
使う予定のない少ない貯金だけがあります。
上のnoteの記事と一緒に、(偶然)クラウドファンディングで医療従事者向けの募金活動のリンクが回ってきました。
とりあえず募金しようかとは思ったんですが、その内容が「マスクを購入して病院へ渡す」というもの。
でも足りないものは他にもあるはずです。精製水とかアルコールとか人材とか。
お金は病院が自由に使えるものであってほしい。
募金とかしないんだろうか。募金が感染のリスクになるからできないか。
…?
ん?
キャッシュレスで募金すればいいのでは?
と思い至りました。
まずこんな記事を見つけました。
まあざっくり申し上げると「paypayの利用規約上、想定されている使い方以外はしちゃダメだよ!」というものです。
私はこれを読んで、なんだよpaypay駄目じゃん〜と思ったのですが。
続けて以下を発見しました。(noteってすごい)
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口座から現金を電子マネーとしてチャージし、チャージした電子マネーを口座に現金として出金できるのは、資金移動業者として登録されているからなんですね、その電子マネーを投げ銭で使えないか?って事なんですが!
調べていると、どのサービスもどうやら難しいようなんです。
ー中略ー
投げ銭ができないってなんでかな?って思ったのですが、どうやら、、、、
個人A⇄Payサービス⇄Payサービス⇆個人B
こういう図になると思うますが、個人間送金というのは、あくまで、個人と個人がサービスを使って資金を受け渡しするものなんです
この個人同士は知り合いでないといけないという事です。
ー中略ー
個人間送金に関しての本来の目的とはなんですか?と運営に確認したら
「お互いを知っている方同士が、割り勘や余ったPayPayポイントを共有する」
という事でしたので、youtubeやブログに貼って寄付や支援を受け取るのはできないという事です。
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とのこと。
ざっくり申し上げると「知人同士での個人間送金は可、そうでなければ不可ですよ」ということになりますね。
決済は知人同士でなくても構わない(売買行為は等価交換だからですかね)ということになりますが、送金は知人間でなくてはいけないと(利益不利益が生じうるからトラブルの火種になりかねないからでしょうか)。
(それだけなら「1時間以内なら送金キャンセル」みたいな機能があれば通常の現金と大差なく扱えるような気がしますけどね…。レジ横のボックスにふざけて募金したり胡散臭い「世界中の子供たち支援集団」みたいな人に募金しちゃったあとでも物理的にキャンセル可能かどうかみたいなところはありますし、1000円募金するつもりだったのに間違って1万円送っちゃった!みたいなことも解消できますし)(エンジニアとしてはキャンセル機能が簡単に実装できるとは思ってませんけど…)
この方もpaypay運営に問い合わせをしてまで確認されているので確度は高そうですが、せっかくなので私も問い合わせしてみました。
回答が来次第、更新しようかなと思います。
==========4月20日更新==========
paypayのサポートから返信がありましたが、やはり他の方の問い合わせ状況と同じく「募金行為としてpaypayを使用することは規約上できない」とのことでした。
また「現時点で当該規約を変更する予定はない」とのことです。(こちらはマニュアル回答かもしれませんのであまり大きな意味はないかもです)
pringにも問い合わせを行っていました。
キャッシュれる送金サービスについて調べていたところ、以前募金活動に協力した実績があるとのことで「pring」を発見しました。
決済には他のキャッシュレスサービスに遅れを取っている印象ですが、「投げ銭」「送金」といった部分に特化して隙間に入り込んでいるようです。
pringからも回答を受領し、おおよそ以下のような前向きな回答をいただきました。
・募金行為自体は問題なく行って良い
・ただし送金で使用するQRコードはワンタイム60秒式であり、紙ベースでの拡散やスクショ&SNS画像拡散などの行為を行うことはできない
・なお、団体が募金活動を行う行為はユーザアプリの機能ではないが存在し、問い合わせをしてもらえれば会社として協力して動くことはできるかもしれない(当然、目的や状況、pring側の都合と勘案して可否を検討することにはなる)※実例はこちら。
募金は可能だけれど、ユーザアプリだと利便性には欠けるよ、
別途募金の仕組み(固定QRでの募金)はあって、実際にFNSチャリティキャンペーンでは行っているよ(実例のリンク先にあるQRコードはページに貼付けてあるためおそらく固定)、
といった状況みたいです。
結論、飲食店や病院単位で行うのはかなり難しそう。(pring側の回答はかなり前向きですし、可否といえば可ですが拡散ができない以上集まる金額は大きくなさそうですよね)
本記事ではここまでとしまして、もう少し行動したり調査したりしてから、なにか進展があれば新たに記事を起こしたいと思います。
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キャッシュレス送金サービスを活用して、病院などスタッフが大変な状況にあるところ、観光業飲食業など困窮しているところに対して直接的に募金することは非常に難しいといえます。
可能になれば「私は現金派なの」と聞く耳を持たないでいた中高年を「導入すれば家に居ながら募金できるよ」と善意でキャッシュレスの世界へ引きずり込むこともできますし、一定のリスクはありますが社会貢献的なところも達成できます。
コロナコロナで前例のない大変な状況ですが、あらゆる革新の足がかりと捉えていきたいなと個人的には思っています。
必ずしも政治家が悪いとは言いませんが、官僚や医療従事者が文字通り死ぬほど働いている中、人気取りを意識せざるを得ない仕組みには構造的欠陥を疑いますし、根本的な問題だと思います。
だからこそ今は国を頼るにも限界があります。国をひっくり返すのはコロナが落ち着いてからです。とりあえず文句を言っている場合ではなくて、自分の手の届く範囲で、やれる限りのことで、救える方々がいるのではないか、粛々と考えて行動していきたいと思います。まずはキャッシュレス募金から。
おわり