tsugumiです。しばらくベーシックインカムについて連載していきます。
ツグミという鳥はありふれた渡り鳥で、種類が多く色も様々なのだそうです。ロングセラーワードのひとつ"多様性"ってやつですね。庶民ど真ん中の私としてはこれを名乗らずにどうする…とかなんとか雑談長引かせても仕方がないので、タイトルに沿って進めます。
まずはWikipediaに書かれている定義を見てみます。
ベーシックインカム(basic income)とは、最低限所得保障の一種で、政府がすべての国民に対して[1][2]最低限の生活を送るのに必要とされている額の現金を定期的に支給するという政策[3][4][5][6]。基礎所得保障、基本所得保障、最低生活保障[7]、国民配当[8]とも、また頭文字をとってBI、UBIともいう[9][10][11][12][13][14]。
概説
国民の最低限度の生活を保障するため、国民一人一人に現金を給付するという政策構想。生存権保証のための現金給付政策は、生活保護や失業保険の一部扶助、医療扶助、子育て養育給付などのかたちですでに多くの国で実施されているが、ベーシックインカムでは、これら個別対策的な保証を一元化して、包括的な国民生活の最低限度の収入(ベーシック・インカム)を補償することを目的とする。[中略]国民全員に無償で現金を給付するイメージから社会主義的と批判されることがあるが、ベーシックインカムは自由主義・資本主義経済で行うことを前提にしている場合が多い。[中略]ダニエル・ラヴェントス(スペイン語版)は、その目的のために法律化されるベーシックインカムは、世帯にではなく個人に対して支給されること、他の収入源から所得は考慮しないこと、仕事の成果や就労意欲の有無は問わないこと、という三つの原則に従わなければならないと主張している[15]。[中略]また、新自由主義者の平等観でBIを導入すると、富裕層に貧困層と同じ金額を支給するという悪平等も発生する。
この後にも長々と説明が続くので、ご興味があれば各人見ていただくことにしましょう。
「政府が国民の最低限度の生活を保証する」
素晴らしい。ぜひ金融に限らず全ての政策においても実践してほしいものです。
では、ベーシックインカムの原資は何処から出るのか。もちろん税金ですね。税金は国民が払っていて、一度政府の管理下に置かれ、再配布される。(この経過を辿る間にどれだけ多くのコストがかかっていることか、については自明のことと思いますので省きます)
使う側から見るとします。払った税金が最低限所得保障として手元に戻ってきます。食料品や日用品を買うも良し、子育て中なら子どもの教育費に充てても良し、とりあえず生きていける安心感は大きいでしょう。
さて、想像してみてください。最低限生活保障で得たお金をあなたが使う先の、そのサービスは誰が提供しているのか。そうです、国民なんですよね。
あらあら、これでは政府は責任というものがありませんね。もちろん、部分的間接的には、政府が責任を持つ場面もあるにはある。例えば、受け取ったお金を税金の支払いに充てることも可能で、その使い道に意見する権利は国民にあります。
庶民 t 「あぁ遠回りだな…税徴収の強制力に比べ国民の権利の弱いことよ…(遠い目)」
おっと心の声が漏れてしまったようです。
諦めます←何を
最低限生活保障は自分たちでやるのです←あぁ
もともと働き者なんですから大丈夫←根拠ないやろ
すみません(先に謝っておくスタイル)。そんなわけで(どんなわけ)皆様のお知恵とご意見を拝借したいなぁと思っているのです。
私の考える具体案は次の次くらいから書いていく予定です。
ベーシックインカムは「基本的人権」という倫理観を金融領域に組み込むこと、と認識しています。
人間のコミュニティが今より小規模で、まだ全てを金銭価値に置き換えていなかった時代には、敢えて金融領域で構造化せずとも、それなりに個々の善意の上で保たれていたのではないでしょうか。“それなりに” なのは一部の人々の人権を剥奪する行為は過去漏れなくあったことだからです。過去の負の面に目を向けることも大切ですが、原因分析と改善策を持たねばなりません。
日本は現在、資本主義が生活の隅々まで行き渡り、良くも悪くも全てにその影響が認められます。SDGsに掲げられている様々な社会課題についても、お互いが支え合えば、解決の糸口が見えてくるものは沢山あるはずです。
それなのに金融は、欲を満たす仕様と格差を広げる構造しか持ち合わせていないんです。欲は成長の糧でもあるので、否定ではなくて、あったらいいな、基本的人権プラグイン。
・働きアリのうち、よく働く2割のアリが8割の食料を集めてくる。
・働きアリのうち、本当に働いているのは全体の8割で、残りの2割のアリはサボっている。
・よく働いているアリと、普通に働いている(時々サボっている)アリと、ずっとサボっているアリの割合は、2:6:2になる。
・よく働いているアリ2割を間引くと、残りの8割の中の2割がよく働くアリになり、全体としてはまた2:6:2の分担になる。
・よく働いているアリだけを集めても、一部がサボりはじめ、やはり2:6:2に分かれる。
・サボっているアリだけを集めると、一部が働きだし、やはり2:6:2に分かれる。
私は「働きアリの法則」を肯定する楽天家です。フリーライダー問題はありますが、今はまだ課題として置いておきます。
ワンコの散歩中、土の上でゴロゴロ転げて何がそんなに楽しいのかと呆れ眺めながらも、こいつにとっちゃあ幸せなんだろうと納得する日々を送っています。余談ですが、ニャンコとニワトリさんたちも飼っています。
人間社会においても寛容さが必要なのかもしれませんね。今回はここまでです。