トランプ前大統領の弾劾裁判が注目されていますが、バイデン現大統領を弾劾せよという声もあります。
それを声高に発してるのが、昨年の連邦議会選挙でジョージア州から初当選した共和党のマージョリー・テイラー・グリーン下院議員。Qアノンとトランプ前大統領を熱烈に支持しています。
そして、そんな彼女が、1月21日、就任2日目のバイデン大統領の弾劾条項を提出したと発表したのです。
弾劾の理由は、オバマ政権時、副大統領だったバイデン氏が、権力を用いて息子ハンター・バイデン氏をウクライナのエネルギー会社取締役に就任させたという疑惑から。
グリーン氏は、弾劾への支持を得ようと、ツイッターに#ImpeachBidenNow(バイデンを今すぐ弾劾せよ!)というハッシュタグを投稿するのですが、なんとそれがK-POPファンに邪魔されてしまったのです!
22日朝まで、#ImpeachBidenNowのハッシュタグをつけたツイートが10万件以上投稿されていたそうですが、中身を見ると、ほとんどがK-POPファンアイドルの動画ばかりになていました。
彼らのツイートの中には「#ImpeachBidenNowを乗っ取った」とコメントしてあったものもあり、やはりこれは何かのミスではなく意図的に乗っ取られたものだったんです。
さて、K-POPファンでもトランプ支持者でもない人は「なぜここでK-POPが出てくるんだ?」とお思いでしょう。僕も、K-POPとトランプ支持者との確執を知らなかったので、同じような疑問を抱きました。
調べてみると、どうやら事の発端は、韓国の七人組男性アイドルグループ「BTS(防弾少年団)」から始まっているようですね。BTSと言えば去年の米ビルボードのチャートで一位をとったことで、有名になりましたね。
そんな彼らが、なぜトランプさんやその支持者と対決姿勢をとるようになってしまったのか?
それは人種差別に抗議するBLM(ブラック・ライブズ・マター=黒人の命も大事)に対して、BTSが百万ドル(約一億円)以上も寄付したからです。
さらに、BTSは彼らのファンにも寄付を募りました。しかし、それをきっかけに一部のファンが白人至上主義の印象が強いトランプさんに対し反感を抱き、「K-Pop Stans(スタン)」と呼ばれる反トランプグループに成長していったのです。
そして、6月20日、ある事件が起こりました。
この日、トランプ大統領はオクラホマ州で選挙集会を予定してたのですが、そこで大量の空席が発生してしまったのです。
この集会には100万もの応募があり、1万9000人を収容できる会場が確保されていたのですが、当日姿を現した観客はわずか6200人。そのため、青い椅子ばかり目立つ会場になってしまったのです。
なぜこんなことになったのか?
チケットは無料で、全て予約されていました。つまり、予約していた観客がみんなボイコットしたのです。
そして、このボイコットした観客というのがK-POPスタンでした。
彼らはチケットの無料予約が始まると、TikTokユーザーたちで連携し「予約だけして、会場へ足を運ぶのをやめよう」と呼びかけていたのです。トランプ大統領に一泡ふかせるために。
このやり方、どう思いますか?
彼らはいたずら目的でしょうが、僕はひどい方法だったと思います。
逆にトランプ支持者がこれをやったらどうでしょうか?
BTSのチケットを買い占めてボイコットするということを。
そうしたらライブに行きたいのに行けないという人が出てしまいますよね。
トランプさんの集会にだって、行きたい人はいたはずです。それなのに、彼らのせいで行けなかった。これはトランプ支持者が政治的スタンスを表明する機会を奪ったことになります。
だから、僕はK-POPスタンのやり方に対してよく思いませんでした。
もちろん世界中の多くのK-POPファンはこういった妨害行為には参加せず、普通にK-POPを愛している人たちでしょう。BLM運動への支援も純粋に差別に反対する気持ちから行っているのだと思います。(BLMにも一部過激な人たちがいて、そこにお金が行ってしまうことは、僕はよく思いませんが)
ただ、選挙活動の妨害はほめられたことではありません。。選挙妨害は民主主義を否定することなので。
もちろん、グリーン下院議員の訴えを妨害することだって、民主主義をの否定に当たります。現職大統領の疑惑に対して、追求できることが民主主義の根幹でもあるので。
以上【都市伝説系社会科学】ゆーごでした!
Twitter:@yugohonjo
参考