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◆ アリスで学ぶ「価値主義」の世界 第6話:価値主義の問題点
現在の価値主義の欠点……それはね。
「リスクが高い」ということだ。
失敗しやすいってことかしら?
そう、価値主義は成功させるのが難しいんだ。
(社会主義ほどではないけれど)
他にも、以下のような弱点があるけれど、
・能力が高い人でないと活躍しづらい
・資本主義と比べると、収入減になりやすい
・価値に傾倒しすぎると、資本主義ではうまくいかない
・分散化が確立されていない独自経済の場合は、障害に弱い
一番目立つ問題は、やはり「ハイリスク」だと思う。
どういうところがハイリスクなの?
1,大抵は新規事業になる
2,法規制が出現しやすい
3,事業に投資してくる人が減るかもしれない
4,経験が圧倒的に足りない
すぐに思いついたのは、こんなところかな。
「1」に関しては、前回の話で察していたわ。
ブランドや貢献といった既存の価値にはあまり関係ないと思うけれど、これから出てくる「新しい価値の発見」の場合は、大半が新規でしょうね。
そうなると「2」の法規制にぶつかるのも納得がいくかなー。
「2」の法律の規制は、既に前例がある。
日本において、仮想通貨で独自経済を作ろうとしていた組織だと、(某取引所のせいで、)2018年は全然動けなかった……。
「新しいことは、法律が妨害する」というのは、よくあるみたいだからね~。
……ひょっとして「3」の投資されない問題も、これが原因なの?
間接的な要因にはなると思うけれど、直接的な原因ではないかも?
「3」の問題は、どちらかといえば「投資家には、あまり望ましくない」ことのほうが原因だろう。
価値主義の場合は、「個人の内面的な価値(心理的欲求)」や「社会への貢献」に、より多くのお金を使い、投資家への報酬は減らす、という可能性が高いからね。
投資家からしてみると、投資家にできる限り金銭を還元してくれる「既存の事業」のほうが、よかったりするんだよ。
(もちろん、例外もある。全ての投資家が金銭を優先するわけではないし、全ての価値主義が還元を蔑ろにするわけでもない)
これにより、価値主義に流れてくる「お金」は、減りやすくなると考えられる。
投資されにくい要素は、リスクと言えるだろう。
なるほどね。
「4」の経験不足は?
これは、そのままの意味さ。
現時点では、価値主義の実践例が少なすぎて、将来性がよくわからないんだよ。
おそらく価値主義は、資本主義を「価値の重視」で強化して、今よりも「優しい世界」を築くと思うけれど……今はまだ理想の段階だ。
多数の価値主義の企画が現実化したとき、資本主義と衝突して大問題になる、ということもありえるかもしれない。
歴史がないから、対策も難しい。不安定な要素がたくさんあるんだ。
問題は、山積みなのねぇ。
だけど、価値主義には将来性もたくさん含まれているよ。
これから活躍する価値主義のいくらかは「資本主義をより良い状態にしてくれる」に違いない。
……うーん。価値主義の説明をしていたら、価値主義がどういう結果をもたらすかも話したくなってきたな。
最後は、価値主義が築く「優しい世界」について、語っていこうか。
あのー。
将来の説明に関することは、特に求めていないんだけどー……。
そこは素直に「知りたい!」とかと、言っておけって。
デメリットで話を終わらせたら、ネガティブなイメージに偏りやすいだろ?
最後は、希望を見せる形で、終わらせような。
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