電子書籍版の「まえがき」とは別に、もっと突っ込んだ内容のWeb版「まえがき」を書いておくことにしました。
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お世話になっております、本木れいです。
また、初めましての方もおられるかもしれません。
この度は『幸福論~ただし、令和時代を生きる日本人専用~』にご興味を持って頂き、ありがとうございます。
さっそくですが、私がこの電子書籍を書こうと思った理由をここでお話ししたいと思います。
その理由は「日本は不幸な人が多いから」でした。
そしてその(「日本は不幸な人が多い」と思った)理由は「先進国の中では最も自殺が多いから」でした。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
そして何故、日本人は先進国でも自殺者が多いのかと言いますと、二位のフランスとの共通の理由は「サード・プレイス」が上手く機能していないことが挙げられます。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
ここでは共通の理由ではなく、日本特有の理由と解決策を挙げておこうと思います。
まず日本特有の理由については、以下の図をご覧ください。
これはマックス・ウェーバーの著書『社会学の基礎概念』より、以下四つの「社会的行為」を図に表したものです。
1,目的合理的行為(目的を達成するための行為、結果を出すことは必須)
2,価値合理的行為(価値観に対しての行為であり、結果ではなく満足感)
3,伝統的行為(日常的に身について習慣化し、当たり前になった行為)
4,感情的行為(感情が動機である行為)
前者の二つが「合理的な行為」であり、後者二つが「非合理的な(合理的ではない)行為」ですが、会社の場合は前者の「合理的な行為」が経営の根幹を占めていなくてはならないため、後者の記載を省いて「パン」と「サーカス」に変えました。
その図の中に、日本とフランスの企業や人材の特徴を載せてみました。
図の中にもありますが、日本人特有の問題とは「目的合理的行為が主(故に過剰)」であり、かつ「その中に人(人材)も含まれている」ことです。
その原因は日本人が従来から持っている価値観にあると、私は考えております。
日用品(=生活に必要なもの)側の「より良いものを、より安く、より多くの人へ」というものが上手く機能していたのは、大量生産大量消費時代までです。
それらが概ね皆に行き渡り、最後の「より多くの人へ」というのが解消された今となっても、未だにこの価値観を引き摺っているのが最大の原因です。
日本特有の理由は以上ですが、それ故に「これからの時代にあった、新たな価値観を追加する」ことで、ある程度は解決することができるとも考えております。
その新たな価値観について書いたのが、この『幸福論~ただし、令和時代を生きる日本人専用~』です。
実際には、この価値観をどの程度導入するのかは人によるかと思います。
しかしながら全体的な時代の流れを掴んでおくことは、どのような立場の方であっても損にはならないと、私は考えております。
よろしくお願い致します。