
帰納法と演繹法は有名ですけれども、もう一つ「アブダクション(逆行推論)」というものがあるそうです。
帰納法と演繹法そのものについては割愛します。
ちなみにALIS内では、以下の記事が見つかりました。
いつも褌をお借りしまくってお世話になっておりますKTAG様の記事です。
帰納法と演繹法にご興味ある方は是非。
というわけで、帰納法と演繹法にもう一つ、アブダクションを加えることを提唱したのが、チャールズ・サンダース・パースです。
チャールズ・サンダース・パースはアメリカの哲学者、論理学者、数学者、科学者であり、プラグマティズムの創始者として知られるとのこと。
……プラグマティズムって何???
と思ったので、ウィキペディアより引用。
ドイツ語の「pragmatisch」という言葉に由来する、実用主義、道具主義、実際主義とも訳される考え方。元々は、「経験不可能な事柄の真理を考えることはできない」という点でイギリス経験論を引き継ぎ、概念や認識をそれがもたらす客観的な結果によって科学的に記述しようとする志向を持つ点で従来のヨーロッパの観念論的哲学と一線を画するアメリカ合衆国の哲学である。
上記より「科学的に記述しようとする」ところが、合理主義的なアメリカっぽいですよね(←この文、アホっぽいですけど)。
また、チャールズ・サンダース・パースは以下のような先生でした。
「アメリカ合衆国の哲学者たちの中で最も独創的かつ多才であり、そしてアメリカのもっとも偉大な論理学者」ともいわれる。
存命中はおおむね無視され続け、第二次世界大戦後まで二次文献はわずかしかなかった。
こんなすごい先生なのに存命中に無視されるとは、ちょっとだけ安藤昌益先生を思い出しました。
……とか言いながら、昨日まで私も存じませんでしたがm(__)m
で、このアブダクションですけど、調べれば調べるほどドツボでした。
なので、ここではやっぱりウィキペディア様の説明文を引用致します。
アブダクション、結果や結論を説明するための仮説を形成することを言うこともある。哲学やコンピュータの分野でも定義づけされた言葉として使われている。アブダクションの意味や思考法は、演繹法や帰納法ともまた異なるものであり、失敗の原因を探ったり、計画を立案したり、暗黙的な仮説を形成したりすることにも応用できる。例えば、プログラムの論理的な誤りを探し出し直す(デバッグ)という過程では、アブダクティヴな解釈と推論が行われており、一般的な立証論理の手法と通じるものがある。他にも、推理小説やミステリ映画などでも真相に迫る過程(推理)のアブダクションを体験できることが醍醐味となっている。
アブダクションは、関連する証拠を(真である場合に)最もよく説明する仮説を選択する推論法である。アブダクションは観察された事実の集合から出発し、それらの事実についても尤もらしく、ないしは最良の説明へと推論する。またアブダクションという用語は、たんに観察結果や結論を説明する仮説が発生することを意味するためにもときおり使われる。だが哲学やコンピュータ研究においては、前者の定義がより一般的である。心理学や計算機科学などではヒューリスティクスと呼ばれている。
……ね、ここだけでもドツボでしょ?
一般人であるこの私が取り入れるとするなら、もう平たく平たーくしまくって「仮説を立てる」でもうええかぁー、としました。
せっかくなので、ツイッターでもメモっておきました。
とはいえツイッターでは、アブダクションで検索するとトレーニングの方が多いし、チャールズ・サンダース・パースはすごい先生だけど長いし、あんまりピンと来ないような気が……むしろ関西でサンダースと言えば、あの人だからなー。
昔、阪神が優勝した時に、道頓堀のカーネル・サンダース像が「(当時ホームラン打ちまくっていた選手である)バースに似ている」という理由で、道頓堀川に放り込まれたことがありました。
あの時のカーネル・サンダース像は後に見つかり、現在は大阪市福島区にある関西オフィスに「幸福の象徴」として展示されている、とのことです。
で、ここまで書いて思ったのですが、チャールズ・サンダース・パース先生がもしもチャールズ・サンダース・「バース」先生だったならば、関西人からはもう少し注目されたのでしょうか?
……いや、そんな理由で注目されても……て、話ですけど。