教育・子育て

神戸高塚高校校門圧死事件で……の価値観のヤバさを教えてもらった話

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  • 2022/03/30 11:43

今回の話はネガティブな話題で、以前に書いた記事の以下の問いの答えから入っていきます。

(弟の通夜で)私は思いました。

何故、親や学校の先生の言うことをよく聞いて努力を重ねてきた弟が(遺体で)そこに居るのか?

本来ならば、親や先生の言うことをろくに聞かなかった私のはずではなかったのか?

世の中、間違っとる!!!

……と、思ったのですが。

~中略~

この後もずっと考え続けていたのですが、それでもわかりません。

~中略~

近年になって、それがわかりました。

一言で言えば「教育が間違っていた」ということですけれども。

最近になって、もっとはっきりと、具体的に説明できるほど、深くわかることができたわけです。

具体的に、教育のどの部分に誤りがあるのかということを。

結論は以下です。

Content image
マックス・ウェーバー(ヴェーバー)の「社会的行為」より「目的合理的行為」

以上です。

何でそういう結論になったのか?

1990年の神戸高塚高校校門圧死事件が、私にその答えを教えてくれました。

とはいえ、答えに気付いたのはかなり後のことですけども。

この事件は「教師が遅刻をしないように指導する際に校門を閉めようとした時、急いで入ろうとした女子生徒が門扉に頭を挟まれて死亡した」というものです。

この時の私の母は「遅刻する生徒が悪い、この先生は気の毒だ」と強く主張していました。

母の言い分は以下。

「この女子生徒はたまたまその日だけ遅刻した、という報道はない」

「ということは、いつも遅刻しているということだ」

「遅刻を取り締まる方法として、時刻が来たら校門を閉める指導はよくある」

「この先生はこれで仕事を失ってしまう、この先生にも家庭があるのに」

で、ここまでの話で(無理矢理)母のフォローをすると、最後の「この先生にも家庭がある」の中に、私と弟が居たわけですけれども。

つまりこの話で、私の母は母親ではなくて教師100%だったことがわかりますよね。

ちなみに、私は昔から遅刻の多いダメダメなヤツでした。

多分ADHDという名前のある障害を持っているはずです。

お医者さんに行ってちゃんと診てもらったことがないから、健常者の中に入っていますけどね。

というわけで何が言いたいのかと言いますとですね。

遅刻が多い子は将来、そのために仕事に就けなくなる可能性がありますが、それはその子にとって非常に良くないことです。

だから、その子がそういう不幸な人生にならないようにするために、教育があり指導があるはずですけれども。

遅刻が改善されないぐらいなら、学校の校門に殺される方が幸せなんですかね?

そこで当時の私は、母に以下の質問をしようと思いました。

「お母さん、もしも校門に挟まれて死んだ女子生徒が私であっても、同じこと言うんかなぁ?」

でも、直前で辞めました。

「当たり前です」

と、母にはっきりきっぱりイキオイ良く、そう答えられそうで怖かったからです。

で、もしかしたら、本当にこの通りだったかもしれませんけど。

それでも後に起こったことを考えたら、勇気を出して質問をした方が良かったと、今は後悔しています。

私がこの質問をすることで、母の考えが変わっていたかもしれません。

そしたら、弟の最期があのような結果にならなかったかもしれません。

というわけでタイトルの「……」には「私の母親」が入りますけども。

それはすなわち当時の学校教育そのものでもあり、その教育は日本人の価値観から由来したものでもあったわけです。

さらにその価値観によって、ブラック企業や過労死する人も生まれていますよね。

というわけで、近年言われているSDGs(Sustainable Development Goals =持続可能な開発目標)も、日本は「外国が言うから……」といういつものパターンでやってますけど、むしろ他国を率先するぐらいにやらないとやばいんですよね。

何故なら「S(Sustainable =持続)」が、他国に比べてやば過ぎるやないですかと。

で、何でこの「持続」がやばいのかと言いますと、日本人の「一所懸命に努力して頑張る」という美徳が裏目に出て、むしろ頑張りすぎることでさらに状況を悪化させている人が多いからです。

ブラック企業は初めから人材を使い捨てするつもりで成立している会社ですし、持続性なんてもん考えているわけがありません。

そのような会社で頑張るのは時間のムダです……けど、中に入ってしまうと頑張ってしまうんですよね(会社はさておき、中にいる人が良い人だという場合もある)。

今、最も必要なのは努力ではなく、必要な知識を得ることです。

日本が貧しくなった最も大きな理由は、努力が足りないことではありません。

足りないのはむしろ知識の方であり、努力で頑張ることではないのです。

勉強する努力が必要、という言い方もできるかもしれませんが。

(本文は以上ですが、足りない知識の一例が以下です。

Content image
「VS.」の奪い合いの価値観の中で頑張りすぎると、両者とも疲弊し良いことはありません

この画像は、以前書いたこの記事で使ったものを加工しました。

ご興味ある方は、上記リンク先の記事もよろしくお願い致します)

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