電子書籍『高級品で、これからの生き方を学ぶ』の「第九章、前編)付加価値か? 本質的な価値か?」です。
目次はこちらです。
よろしくお願い致します。
前著『ゲームやアニメ、漫画でこれからの生き方を学ぶ』及び第二章で「シャネルのスーツが百五十万円もするのは、ぼったくりではなく相応の価格である」という話を書きました。
ですが、この説明をしても「やはり高すぎる」と判断する人は多いと思います。
そのような人は恐らく、この価値を「スーツの付加価値」であると考えているのでしょう。
それに対して、シャネルという会社は「本質的な価値がスーツという形になったもの」と考えているため、高すぎるという判断を下すことはありません。
さらに言えば、シャネルという会社は「このスーツの本質的な価値をわかってくれるお客様だけが、我々の本当のお客様である」と考えているのです。
同時に(付加価値にしては)高すぎると判断する人、つまり「スーツとしての実用的な価値のみを本質的な価値だ」と判断している人は見る目のない人であり、シャネルの顧客対象ではないと考えているという話にもなります。