先日、IMAKARA様の以下の記事を拝読して考えたことです。
私は以下のようなコメントを書きました。
嘘を大声で言うマスコミの皆さんは確かに問題ですが、国民も「借金は悪だ」という思い込みが余計に「日本が借金?! そりゃ大変だ!」と反射的に思ってしまって、ご指摘の「誰が」「誰に」対しての「借金」なのかということまで考え付かない、というのもあるのではないかと。
恥ずかしながら、我が家の教育と幼少時の学校教育は、まさにそんな感じでした。
とにもかくにも「貯金は善」で「借金は悪」であり、それ以外の答えはない的な。
(日本人は何かにつけ、こういう二元論的で短絡的な考えをしがちな気がします)
で、国の借金と聞けば皆「けしからん!」で、終わってしまうのではないかと。
それと同時に「貯金は善」と思い込んで疑いもしないってのも、どうなのかと。
これを国レベルで見た場合「日本は世界最大の債権国(だから良かった良かった。
めでたしめでたし)」という話になりますが、本当にそれで終わらせて良いのでしょうか?
上記リンク先の記事では、以下のような文言があります(抜粋します)。
80年代後半に円が強くなって以来、日本人の間に海外不動産を買う動きが活発化してきました。海外の不動産は減価償却費を多目に計上できるなど、税制面でのメリットが多いからです。
減価償却費の違いがなくても、そもそも所得税や法人税が違うのです。日本の税金は主要国の中ではかなり高い水準にあり、その税金を嫌って海外へ資金を動かすケースが多いでしょう。「対外貸借報告書」で日本の対外純資産が多いのは、日本の税金が高いというのも原因に入っていることでしょう。
次に金利の低いスイスが2位。これは、対外純資産ランキングというものが、実は低金利のランキングであったことを示しています。
つまり「日本は世界最大の債権国っていうけど、これは税金対策と超低金利によって日本人の金持ちの資金が海外に向かっただけやないか」ということを仰っているわけです。
このお金をもうちょっと、日本国内に還流させて上手く活用できていたらなぁー。
(日本とは対照的に、国内でお金をぐるぐる回すのが上手いのが中国です。
この辺りの話にご興味ある方は、以下の記事もよろしくどうぞm(_ _)m
「中国は人口が多いから当たり前」て思った方、理由はそれだけじゃないですよ?
インドも人口の多い国ですが、中国ほど上がってませんよね?)
原因は
この裏返しで「アメリカは世界最大の債務国だからけしからん」という人もいます。
……っていうかそれ、私の母のことですけども。
母は「基軸貨幣だからって調子乗りすぎ」と、生前によー言うてましたわー。
まー、確かにそういう理由もありますけどね。
せやけどな、かーちゃん。
理由はそれだけちゃうんやで?
「アメリカは儲かる」と思うてアメリカの株や債券を買っている、アメリカ以外の国の人がぎょーさんおるっちゅーことでもあるんやで?
日本には「そういう期待をしてくれる外国の人がほぼいない」ってことやで?
いや、外国の人だけではありません。
他でもない日本人自ら期待している人が少ない、だから債権国世界一になるわけで。
いや、ごめんなさい、正直に言います。
私自身、アメリカの株と債券をもりもり買うてます。
日本の株や債券も持ってはいるけど、この五~十年でかなり減らしました。
申し訳ないなぁー、でもなかなか見つからないんだよねー、投資したい会社ってー、全くないわけじゃないけど良さそうなところはもう買ってるしこれ以上集中させたくないしそれ以外ないんだよねー、どないしょー……と思っていたところで、以下の動画を拝聴する機会がありましてですねー……
……やっぱり、日本の投資比率を下げたのは正しいかったようで。
当たって良かったぁーわーいわーい……って、良いわけないやろ!
(前回と同じに落ちにしてもーたがな)