私は以前、以下のような記事を書いていました。
上記リンク先の記事で「長く使える」と書いた抽象的な情報ですが、これを「幅広く使える」ことにも気付いたので、ここに書き残しておこうと思います。
この記事では経済的な話をしていましたが、政治的な話でも当てはまるというのが、今回のお話です。
先日、以下の記事を拝読しました。
この記事では、高橋洋一氏が「民主党の黒歴史を国民が覚えているから」という理由を挙げています。
率直に申し上げて、この理由は大きいと思います(私もそうです)。
立憲民主党の支持率が伸びないのは、今に始まったことではありません。
検索すると、昨年に書かれた以下のような記事がちらほら出てきます。
高橋氏の挙げた理由以外には「弱者への共感」を見失ったとか、「投票率が上がれば勝つ」という誤った幻想を抱いているとか、そういうものを挙げている記事がありました。
これはこれで正しいのでしょうが、もっと根本的な理由があると私は思います。
そのヒントは、冒頭のリンク先の記事にあります。
◎お客さんから「この人は自分の利益のために売っている」と思われたら売れない
ヒントっていうか、もう答えですねこれは。
何かのキャンペーンで、ヒントと言いつつ答えを巻き散らしているという、意味ないじゃん的なヤツを思い出しました。
というわけで、一応答えを書きますと以下。
◎有権者から「この党は自分の利益のために言っている」と思われたら入れない
政治家の仕事とは、人々の暮らしを良くすることです。
例えば街頭演説で、有権者の皆さんに「政治の力でこうすれば良くなる、そのために我が党に是非お力を……」と懸命に訴えて、それが伝わると票を入れてくれる、というわけですけれども。
場合によっては有権者の希望に沿わないこともあり、その時は「このようなご負担をして頂くことになるけど、そうしないと後でこんなに困った状況になる」ということを訴えなければならないのです。
有権者にとって望ましい政治家とは「我々の暮らしを良くしてくれる」人であり、我々の希望を何でも肯定してくれる人ではありません。
というわけで、有権者に「この党は支持して欲しいから、有権者にとって良いことしか言わないのだ」と思われたら、票を入れてくれるでしょうか。
つまりその演説で「皆さんのためにこういうことをします」という耳に心地良いものしか言わないで、聴いている有権者に「その党が皆の支持を集めたいと思って、そう言っている」と思われたら、どうでしょう。
書きたかったことは以上となります。
ここから先は追記です(長いです)。
先ほどの支持率が伸びない理由の中に「弱者への共感」を見失った、とか言うのがありましたけど、個人的にはちと古いのではと思います。
いや、古いってのはちと言い過ぎですけど、それで支持をしなかった人は年齢がやや高めの人が多いのではないかと。
はっきり言って、共感だけじゃもうダメでしょう。
特に、世代的にしんどい若い人になればなるほど。
具体的な政策がないと、何も変わらんのですから。
とはいえ、それは立憲民主党のあの人らだけの話ではありません。
旧民主党の人らは皆、経済や金融の知識があまりにも乏し過ぎるが故に、恐ろしくて支持のできる状態ではない……のではないかと。
そこで「民主党の黒歴史を国民が覚えている」という理由にも関連しますが、あれからかなりの時間が経ったにもかかわらず、全然進歩していないっていうのが真の問題です。
そりゃ、やらかしたことは許せないですけど、既にやってしまったことをやる前に戻すことはできません。
だからこそ、そこのところはしっかり反省して次回に繋げて、そのためにちゃんと学びなおしてくれているのだろう……と、期待していたことがありました。
が、もちろん裏切られましたけども。
一度でも期待して裏切られたら、最初から期待しなかった場合よりもガッカリ度合いは大きくなります。
裏切られたというのは、ここら辺の話です。
まず前者の「年金2000万円問題」については、野党の皆様には与党を責めに責めて欲しいと私は思っていました。
確かに責めに責めては頂いたものの、思っていた方向とは真逆だったのです。
「年金が足りないなどと言う、政府は無責任だー!」
そう言って責めておられましたけれども、逆ですよ逆。
「何故、政府は無責任だと怒る国民がこんなに多いのか。政府は金融に対する教育や啓蒙活動が足りなさすぎる」
と、そのように責めて欲しかったのです。
ま、無理でしたけれども。
それから時間が経って、今度は後者の「NISAに課税発言」です。
この発言をした当時の江田憲司代表代行には、他の立憲民主の議員より「NISAを知らなかった可能性がある」という、フォローどころか追い打ちをかける発言までありました。
あのことで何が露呈したのかと言いますと、立憲民主の皆様は旧民主党時代のことをちっとも反省していない、ということでしょう。
それと立憲民主の皆様は「投資はお金持ちがするもの」であり、かつ「投資をする人はお金持ちだから敵だ」と思っておられるようです。
何やそれ???
昭和時代???
古い、あまりにも古過ぎます。
今までこんな記事やあんな記事で、散々書き殴っていることですが。
もはや、投資はできて当たり前のスキルになっているのです。
何故なら既に、労働だけではどうにもならん時代になっているからです。
そんなこともわからない時代遅れの党なんぞ、支持できるはずがないですやんか。
このことがわからないままで、政権交代なんてできるわけがないと私は思います。