今回はIMAKARA様の以下の記事を拝読し、書くに至ったものです。
上記リンク先の記事の以下の文章に感銘を受けて、書きたい気持ちになりました。
「稼ぎの多い人ほど税収は高くなり、高所得になるほど対策効果が高くなるが、その方法をあえて教えない為、知っている層のみが恩恵を受け、知らない人は自分から調べなければ簡易的な対策すら取れない」
とはいえ、大したことではありません。
以下の動画を視聴した感想という話なので。
この動画の7:58ぐらいから始まる、岸田首相が自社株買い規制に言及し「ガイドライン」を検討している話です。
上記の動画から画像を切り出して加工してみました。
「賃上げ」と「配当に課税する」のは良いんですよ(嫌だけど応じましょう)。
しかし「自社株買い」については、画像にも書いたように「自社株買いをした後に、社員に還元することができる」わけですから。
そして今、日本が貧しくなった理由の一つに「国民の金融リテラシーの低さ」が数えられますから、自社株を配る時にきっちり金融の教育をして頂けたら、むしろその方が日本がより豊かになると思うのですが。
何でこれをやらないんですかね???
そう言えば以前、ピケティ先生が「21世紀の資本」というすごい本を出していましたが、あれからもう七年ぐらい経っているんですね……早いもんです。
その時に書いていた記事が以下です。
ピケティ先生の仰る「r>g」の解消法については「政府による再分配」と「労働者自身が資本家として一部参加する」という二つの方法があります。
上記リンク先の記事では触れていませんが、ピケティ先生から「日本は再分配が欧米よりも機能していて素晴らしい」というお褒めの言葉を頂いていました。
ところがもう一つの「労働者自身が資本家として一部参加する」ということが激しく劣っていたため、それが現在の没落の一因となっています。
金融庁の資料(https://www.fsa.go.jp/singi/kakei/siryou/20170203/03.pdf)より、以下の図を引用します。
家計の金融資産のうち、株式や投信の割合が米英に比べて低い我が国は、もちろんそのリターンの恩恵も米英に比べて受けることができませんでした。
家計がその分潤っていないのですが、その状態で生活するわけですから、生活する上でかかる支出の金額もその分少なくなりますよね。
そうすると何か買った時の相手の業者さんに払うお金も、少なくならざるを得ません。
すると業者さんは値段を下げざるを得ませんが、恐ろしいことにその中に人件費も入っています。
というわけで、日本の生産性が低い理由の一つに「お客さんがお金を持っていない」ことも含まれており、その「お客さんがお金を持っていない」理由の一つが「お客さんが株を持っていない」ことなのです。
岸田首相の言う「新しい資本主義」って何やねん、とは思うのですが。
なら政権交代の可能性がちょっとでもある野党第一党のどこぞの党はもっと酷い状態なので、そこに投票することもできませんで。
……日本やばいやん。
(追記です。
まとまりのない文章になってしまいましたが、言いたかったのは個人で学んでおかないとやばいなということで。
節税などのもうちょっと詳細な話については、上記リンク先のIMAKARA様の記事をご覧ください)
それとあと、この記事で新しくない資本主義に興味を持たれた方、マルクスの資本論はいかがでしょう?
KTAG様の記事まとめページにリンクさせて頂きました。
資本論と言っても幅広いですから、上記リンク先のページでご興味のあるところを選んで読み進んでみてください。