まえがき　～高級品で、これからの生き方を学ぶ～

電子書籍『高級品で、これからの生き方を学ぶ』の「まえがき」です。

目次はこちらです。

よろしくお願い致します。

突然ですが「価値の高い人」とは、どういう人のことだと思われますか？

私は「価値の高い人生を歩んでいる人」だと思っていまして、その「価値の高い人生」で最もわかりやすいのは「仕事で価値の高いものを生み出せる人」だと思っています。

例えば、価格の高い優れた作品を生み出すことのできる画家は「価値の高い人」だと言えますね。

しかし、ゴッホのように「高い価値があると評価されるまでに時間がかかり、それまでは二束三文の価値だという誤った評価をされる」場合もあります。

また、収入や財産は少なくビジネスでは成功をしているとは言えなくても、たくさんの人に幸せをもたらしている人も「価値の高い人」と言えます（例えば聖職者やボランティアなど）。

今までは、このような価値を価格に反映させることは難しかったのですが、世の中やテクノロジーの進化によって、これからはこのような人物もより報われる社会となっていくでしょう。

こういったことをいろいろ考えてみますと、この「価値の高い人」とは「価値の高いものを生み出せる人」であると言えるかと思います。

「価値の高いもの」は、価格に反映されていないかまたは価格に反映することが難しいものが含まれますので、価格が高いものとは限りません。

しかし価格が高くなくとも、価値の高い何かがそこにあるのです。

価値の高い何かはいずれそれが高い価格となり得ますが、価値の高いものが存在しない場合は、そういうことにはなりません。

さて、冒頭で述べた「価値の高い人生」について。

人生の目的とは「幸せに生きること」であり、そのような幸せな人生は「価値の高い人生」と言えます。

そして「幸せに生きること（＝価値の高い人生）」という人生の目的を達成するためには、まずは「楽しい」という感情を理解し、大切にすることが必須の能力となります。

今回の電子書籍『高級品で、これからの生き方を学ぶ』は前著『ゲームやアニメ、漫画でこれからの生き方を学ぶ』の「第九章、書きたかったことをまとめると（前編）」で、書き足りなかったことから生まれたものです。

前著『ゲームやアニメ、漫画でこれからの生き方を学ぶ』では、皆さんに「（高級品を含めた）嗜好品のわかる人材」になって頂き、もっと楽しく幸せな人生にして頂きたいという思いを込めて書きました。

今回はその思いをより強く、しかも「高級品」に重点を置いています。

高級品を用いて成功するためには、情報を分析できる能力は必須です。

それも特に「人」に対する情報を集め、その分析をして、よりその人の心を捉える必要があります。

（前著『ゲームやアニメ、漫画でこれからの生き方を学ぶ』を合わせてお読み頂きたいところですが、お時間のない方のために必要な部分を前著より引用致します。

既に前著をお読み頂いた方にはくどくなり申し訳ありませんが、どうかご了承ください）

さて、日本は良く言えば「地に足のついた国」であり、かつ「質実剛健」であるともいえるでしょう。

そしてそういったことを大事にすることで発展し、成功してきました。

しかし、大事なことはそのことだけではないという「多様化」の時代になって、苦戦を余儀なくされています。

日本が得意とする工業製品とは「生活するために、必要なもの」である日用品です。

日用品とは「より良い商品を、より安く、より多くの人（客）へ」というものです。

それに対して、嗜好品は「必要ではないが、あると幸せな欲しいもの」です。

さらに言えば嗜好品は「良い商品を、それに相応しい価格で、その価値のわかる人（客）へ」というもので、高級品はその度合いがより強いものです。

そこで私は高級品を「嗜好品の中の嗜好品」という言い方をしています（嗜好性の非常に強いマニアックな商品や、芸術品もこれに当てはまりますけども）。

日本が高級品で成功するためには、最後の「価値のわかる人（客）」を増やす必要があります。

この価値には本質的な価値もあれば、付加価値もあります。

そういった価値のわかるお客さんに対して、より良いものを生み出そうとすることで、より良くより多くの高級品が生まれて売られていくからです。

またそうすることでそのお客さんの中から、その人が過去に得た知識や経験から生み出すことのできた価値を、仕事やお金に変えることのできる人が出てきます。

私は今、この文章を読んでいるあなたに、是非その一人になって欲しいと強く思っています。

何故なら、別の著書でも書きましたが「あなたの幸せはいずれ私の幸せになる」ことを、私は知っているからです（つまり最終的には「自分自身の幸せのため」という、非常に身勝手な理由です。笑）。

それにもしも高級品でそれを達成した人がたくさんいたら、高級品だけでなく他の嗜好品でも応用ができますから、日本は嗜好品でさらに飛躍することができるでしょう。

その高級品を知るためには「お客さんとしてたくさんの高級品を買って、楽しみながら勉強する」というのも一つの方法ではありますが、これだとお金がかかりますよね。

ですが勉強することそのものについては、あまりお金をかけなくてもできます。

これはやるしかないと思いませんか？！

しかも、実はそれだけではありません。

「人」についての情報を得て分析できる能力を身に着けることができたら、何ができるのでしょうか？

深く付き合うと貧乏になる危険人物を察知し我が身を遠ざけ、そのような人物からもたらされる損失を回避することができるのです。

というわけで、ここで私が言いたかったのは「まずは能力を身に着けること」であり、この能力を身に着けることができれば「お金や仕事を得る前に、先に損失を回避することができる」ようになるのです。

そのことだけでも、この電子書籍には価格以上の大きな価値があると自負しておりますので、どうぞよろしくお願い致します。

※ここに書かれている内容については仮説であり、結果を保証できるものではありません