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私は以前より、日本は評価する能力を高めることでラグジュアリーで大儲けできる的な話を書いておりますけれども。
ついでにそのラグジュアリーで商売するのに必要な、哲学や思想を持つべきであるとも(それも個人レベルの「リュクス」から)、主張しています。
ここら辺の詳細な説明をすると長くなりますので、ここでは割愛するとしまして。
その哲学や思想の根源的なものとは、何でしょうか?
それを象徴するものが「マズローのピラミッドを持つ非自由民の国」であるという、希少性もあるかなーと思った、まぁそんな話です。
マズローのピラミッドはこの記事から、ケンリックのものはこの記事から切り取ってつなぎ合わせたやっつけ画像です。
古代ギリシャ・ローマの時代から「自由民がより自由になる」こと、すなわち「生活(=生きること)のための労働から解放された自由な人が、より自由になる」ことが良いとされてきましたが。
マズローのピラミッドはこれを象徴するようなものとなっており、上位になればなるほど生物の本能から由来する欲求よりも遠くなっていっています。
それに対して異を唱えたケンリックの主張は「マズローのものは生物としての欲求を軽視し過ぎている」というものでした。
すなわち「配偶者を得て子孫を残す」ということが頂点であり、そのための欲求が最強ではないかというものです。
というわけで、非自由民向けであり良くないものだとされていた労働は、後になってから人々の役に立つ素晴らしいものだとされますけれども。
このような欧州の価値観とは無縁の日本では、労働は当初から良いものとされてきた長い長い歴史を持っています。
それ故に我が国は、冒頭の「マズローのピラミッドを持つ非自由民の国」であり、これを言い換えると「非自由民の国でありながら、何故か国民のほとんどがマズローのピラミッドの価値観を持っているという珍しい国」になります。
言うまでもなく、ラグジュアリーの商売をする時に「希少性」を持っているということは、非常に有利なことだと思います。
国全体で使える観光資源として、このことは非常に強力な武器とも言えるのではないでしょうか。