このアコースティックヘルスでは、「医者に頼らず、メディアに惑わされず」をモットーに人間本来が備えている「病気にならない力」について考えていきます。私も一生懸命勉強していますが間違える事も多くあります。その時はご指導、アドバイスまたは反論(反証)を頂けたら幸いです。皆さんの意見を伺いながら共に成長出来たら嬉しいです。
前回迄は、人と香りの歩みの歴史について深めていきました。今回からは、アロマ活用編に移りたいと思います。
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精油と植物油(基材)をブレンドして使います。作り方は簡単です。精油はもちろんのこと植物油も効能に影響がありますので、日常的に使うものを決めて、後は目的に応じて使ってみると良いかもしれません。
・オリーブ油
オレイン酸が70%以上含まれています。皮膚への浸透性や、保湿効果に優れています。美容オイルや医療の分野でも使われています。その他、ビタミンA・ビタミンEが豊富に含まれています。
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・アーモンド油
初心者にもおすすめ、オレイン酸が主成分です。古くから化粧品に使われており、伸びがよく肌のタイプを選ばずに使用できます。
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・ココナッツ油
母乳に含まれるラウリン酸が含まれています。皮膚を柔らかくする効果があります。マッサージにお勧めです。
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・アルガン油
100kgのアルガンツリー種子から1kgしか採ることが出来ない希少なオイルです。人間の皮膚に近いビタミンEを豊富に含み強い抗酸化作用があります。
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・ホホバ油
主成分はエステル類です。とても伸びがよく保湿力に優れ、毛穴ケアにも使えます。低温で固まり、常温で元に戻ります。
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マカデミアナッツ油
パルミトレイン酸を多く含みます。肌への浸透も良く、スキンケアに向いています。酸化しにくい事でも知られています。
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・はかり(1gからはかれるデジタルスケールが良いです)
・ビーカー
・撹拌棒
・お好みの植物油
・お好みの精油
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では100mlの調合をしていきましょう。ここでは私が普段使っている「ココナッツ油」と「アーモンド油」のブレンドでご説明させて頂きます。なお、精油の濃度は0.5~1%をおすすめします。私の経験上濃くしても3%迄にしてください。匂いもきつくなるし、皮膚刺激などにより逆効果になります。また、肌が弱い方や、顔につける場合は0.5ml未満をおすすめします。
1、まず、はかりの上にビーカーを置き、重さをリセットします。
2、ココナッツ油80ml、アーモンド油20mlを加えよくかき混ぜます。
3、お好みの精油を20滴(一滴0.05ml)加えよくかき混ぜます。(100mlの1%=1ml)
4、遮光性のボトルに移して完成です。
初めて作る場合の精油はラベンダーが無難でしょう。
私はラベンダー10滴、ゼラニウム6滴、ティートリー4滴のブレンドを使っています。
・三歳未満の幼児には使用しない。三歳以上でも精油の量は10分の1から始め15歳までは2分の1を上限に使用しましょう。
・高齢者や薬を飲んでいる方は精油の量を半分以下から始め様子を見ながら使いましょう。
・アレルギーが出る精油もあります。前腕部に希釈した精油を塗り異常が出ないかパッチテストを行ってください。基材のアレルギーにも注意が必要です。
・精油は飲まない、原液を直接つけない、目に入れないでください。ただし、食品添加物と書いてある精油が稀にあります。その場合は口に入れて大丈夫です。
・妊婦さんは、基本的に使わない方が良いでしょう。というより使えなくなると思います。私の妻はグレープフルーツ精油以外すべて受け付けませんでした。妊娠中に良いと書いてあったとしても使わない方が良いです。ただし、心地いいと思う香りがあるならおすすめします。その時は希釈にかかわらず塗らずに芳香浴で楽しみましょう。
・日中外に出る場合は柑橘類の精油は塗らないようにしてください。光毒性(ひかりどくせい)がありますので紫外線に当たると色素沈着や炎症を起こす原因になります。ですが、柑橘類もネロリとスイートオレンジは光毒性はありません。さらに、「ベルガプテンフリー」や「フロクマリンフリー」と書かれた精油には光毒性はありません。購入の際にショップの店員に確かめてから購入してください。
最後に、ショップで精油を購入する際は、効能を店員に聞いてはいけません。薬事法に抵触する可能性がありますので店員を困らせてしまいます。自分で調べるか、本をもっていって、本を見ながら店員と話をしましょう。