以前紹介した“話し方で損する人得する人”
日常の方を送る中で、本の中から学んだことをふと思い出しながら生活をしたりします。
今回は、そんな自分が実践した話し方で得したことの一例について紹介しようと思います。
紹介するテーマは“その場に合った「キャラ」を演じる”ことについてです。
本で紹介されていた内容は、ありのままの自分をさらけ出して分かってもらおうとするのではなく、場の雰囲気や相手に応じて自分のキャラクターを変えてみようというものです。
会議や相談の場では冷静で真面目な上司、友人からの遊びの誘いの場では冗談しか言わないようなおちゃらけキャラ……などなど、自分の中にキャラの引き出しを作っておくと周りからの印象を良くなるという旨の紹介がされていました。
そもそも、家の中で見せる自分と、会社や学校、電話口での真面目な話で見せる自分などは少なからずキャラは皆変わると思います。
一つしかキャラクターがないという人は、稀有どころか一人もいないのではないでしょうか。
そのキャラだよ、いい意味で意識的にコントロールしようというのが今回のポイントです。
自分が実践してみて分かったことは、頑固な意見の相手も、こちらのキャラの出し方次第では変えることができるかもしれないということです。
いつも不機嫌で、話をしても曖昧な返答しかしてこないAさんがいるとします。
Aさんが心を開くのは、家族か仲のいい友達くらいで、会社の付き合い程度しかない人が話してもコミュニケーションが取れない……そんなパターンを想像してみてください。
自分もそういったシチュエーションに遭遇したりもしますが、こういった場合、キャラの演じ分けはとても有効です。
キャラの演じ分けというよりも“Aさんとあたかも仲が良いように振る舞う”のです。
「おお!大丈夫かAさん!、またこれ頼むぜー!」とAさんがどんな反応をしようと、仲が良さそうなキャラを作ってみるのです。
最初は反応がなかったりもするかもしれませんが、そんなの気にしない!といった感じで接します。
(本当に鬱陶しそうだったら止めますが、そこは雰囲気で察します。)
そんな感じで接していると、自分の態度に慣れてきたのか、Aさんの雰囲気や仕事に向き合う姿勢などもだんだんと良くなってくることが分かりました。
しまいには、自分の精神的な病気のことや、これまでの悩み、身の回りの境遇なども話してくれるようになり、周囲の人々の理解も深まって仕事がしやすい環境に改善されました。
説教や説得ではなく、こちらのキャラの演じ分けのみで関係の改善が図れたのは、本で書かれていたことを元に実践したおかげだと考えています。
相手を変えるにはまず自分から変わる、ということを身を持って学んだ経験となりました。