みなさん体調はお変わりないでしょうか?
新型コロナの感染拡大をうけ、いつもあまり見ないテレビをつけています。しかし残念ながら「誰かのお気持ち」とか「世間の空気」を伝える報道が多く、本当に困っている方への情報伝達に時間が割けていないのでは?と感じています。
そこで私がチェックしている範囲でですが、今回の騒動に対する公的サポートや特別措置をまとめてみました!抜け漏れは多いの承知ですがどうぞ。
ご指摘いただければ加筆修正いたします。
感染が拡大すると、病院に行くのが怖くなりますよね?
そこで厚生労働省は、慢性疾患に関しては診察なしの処方箋発行を可能とし、全国の医療機関・薬局に通達しています。
以前からあった制度のようですが、広く周知されていますのでぜひ皆さん利用してみてください。詳しい手続きについては各病院にお電話するとよいかと思います。知人が利用したところ、処方箋自体は病院まで取りに行くことになったそうですが、待合室で待って診療をうけて、、、に比べたら遥かに感染確率は下がるでしょう。
なお、ファクシミリ等で発行した場合は、といった文言もあったのでもしかしたら電子的な発行も可能かもしれません。念のためファクシミリとはFAXのことです。。。
メール対応可能であることをPray for Japan。
追記:
オンライン診療も手続きが緩和されてます。
感染拡大の影響をうけ、4月から保育園に入園予定だった方が育休を延長するケースが考えられます。また、保育園側も休校に伴う保育士の不足や感染防止の観点から登園自粛を求めるケースが多くなってきました。
現状では、子どもが保育園に入る月(多くは4月)に最低一日は預けないとダメと決まっています。預けないと入園が取り消されてしまうのです。
内閣府は、この制度を緩和するよう各自治体に通達を出しました。
実際に自治体のウェブサイトにも対応状況が掲載され始めています。
例えば東京都世田谷区↓
ただこれ、育休なので自営業の方は漏れる可能性がありますね。
このあたりは各自治体で柔軟に対応してくれるのかな。
休校が長引いていることで、保護者が休みを取らざるを得ない状況が続いています。厚生労働省は、事業者側へ「小学校休業等対応助成金」を設立し保護者の休暇取得を支援しています。
個人事業の方はこちら。
雇用調整助成金とは、「経済上の理由により事業活動の縮小を余儀なくされた事業主が、労働者に対して一時的に休業、教育訓練又は出向を行い、労働者の雇用の維持を図った場合に、休業手当、賃金等の一部を助成するもの」
ようは、解雇を回避した事業者へのインセンティブですね。
期間は短いですが、要件はリーマンショック時と比較しても大幅に緩和されています。ぜひ活用してほしい制度ですね。
行動自粛や物資輸入困難により、多くの事業者が経営困難に陥っています。日本はこれからピークを迎えるでしょうから更に状況は悪化するでしょう。
この事態をうけ、経済産業省は多くの支援策をうちだしています。
パンフレットにまとまっています。
割とわかりやすいので、事業者の方々は是非チェックしてください。
と、つらつら書いていたらこんなツイートを発見しました!
国税庁の納税猶予とか完全に漏れてたわ。うん、経済対策はこっち見よう(笑)世の中には素晴らしい方がいるものです。
一旦ここまで!
現金給付については方針が決定していないため載せませんでした。マスク二枚配布については効率を考えるともっと別の施策にすべきと思いますので載せません。そのお金は医療サプライの国内生産立ち上げ用基金設立にでも回せませんかと言いたいね。
その他、各自治体でも独自の支援が出てきていますので、是非住んでいるエリアのウェブサイトを確認してみてください。
以下は私が思うことをつらつらと。
日本は現在のところ、欧州や米国と比較するとピークが少し後ろにずれているといえるでしょう。また、日本はアメリカなど他国とは異なり、強制力のある行動制限(つまり都市封鎖)は立法上困難です。よって現在は「自粛」や「要請」というマイルドな言葉が多く使われています。
しかしこれは、日本のおかれた状況が良いというわけでは決してありません。
皆さんが何となくのんびり過ごせているのは、裏で医療関係者や公的機関で働く方が文字通り必死に支えてくれているからです。報道されない裏方たちが、現場で機転をきかせ感染拡大を防いでいるからです。都市封鎖がおこらないならラッキー遊びにいきゃいいじゃん、などという考えは心底やめてほしいなと思います。
アメリカでは、生後6週間の赤ちゃんまでもが感染により亡くなりました。
彼女の誕生を待ち望み、明るい未来を思い描き、必死で6週間育ててきた親御さんを思うと居た堪れない気持ちになります。無機質に流れる死者数の先には、それぞれの人生があり、そして愛する家族や友人がいます。そんな方の日常を今この瞬間奪っているのは、あなたかもしれないのです。
コロナだけじゃない。
日頃からワクチン接種や体調不良時に外出しないなど徹底できているか見直す機会ではないでしょうか。私たちに、あなたにできることは多いはずです。
一方で、政策に対し思うこと。
もともとは、水際対策でピークを後ろにずらしながら医療体制や補償制度を整え、ピークに備えるというシナリオを多くの方が期待していたのではないでしょうか。しかし複数の政治的要因が絡み水際対策が遅れたように見えます。感染者数が増えてしまったという直接的なインパクトに加え、何よりも現場で必死で持ちこたえている方々士気をそいでしまうものだったのではないか。
さらには「完全補償なくしては自粛などありえない」という世間の論調を気にしてか非常事態宣言も遅れ、事態を悪化させているように見えます。
この点に関しては世論を責める気はなく、批判を恐れるあまり強いリーダーシップをとれていない政治の問題だと思います。現に早い段階で緊急事態宣言を出した北海道は、立法上の不備を批判されはしたものの感染拡大抑止に一定の効果をあげています。(もちろん北海道もまだ油断はできませんが)
日本は立法上とれる手段が少ないからこそ、水際対策と早い段階での感染拡大抑止に向けた自粛等の働きかけが大切だったのではないでしょうか。
コミュニケーションの問題も顕在化しています。
一体どういう方向性で現在の政策がとられているのか、批判を恐れてか明言していないため憶測だけが広がっている。さらに不足しているのが、現状・途中経過の公表。例えば、最近になって発表されている医療関係物資の不足とその支援などは、おそらく以前から不足することが分かっており対策を進めていたのでしょう。しかし、途中経過がすっ飛ばされて見えるために「今まで何をしていた」という批判が増えているのではないか。
メディアの問題もあります。適切なことはあまり報道されないんですよね。。。この点に関してはメディアを責めるところなのですが、そろそろ発信側がコミュニケーション手段を見直し投資すべきではないかと思います。
リーダーの立ち振る舞い、言葉選び一つで国民の行動は左右されるものです。そして政府の出す情報の質と量にメディアは左右されるものです。
色々と書きましたが、まだ結果を判断するには早い時期でしょう。今後、打ち手のスピードと確度が上がることを期待しています。
最後に。
私の親族にも医療関係者がいます。
彼女は0歳の娘を抱えながら、4月からの職場復帰を決めました。家族としては危険な場所に行かないでほしい。それでも彼女は「今復帰しなきゃ私がいる意味がない」と既に医療崩壊寸前の現場に向かっています。
今はただ、彼女と彼女の大切な赤ちゃんが無事であるよう心から願っています。
そして最後の最後に。
今も現場で頑張る全ての医療関係者の方々、事態打開に向け奔走している公的機関の方々、各種サポートを開始した民間企業の方々に心から感謝したいと思います。
MALIS