ユダヤ人サイドの意見はよく見られるが、ロシア側はどう思っているのかが今までは見られなかった。メディア自体がユダヤ人が多いので今までは見られなかったのだ。こちらのサイトにはロシア側の意見が載っているので貴重なものであることから掲載したい。
「旧ソ連時代、駐日ソ連大使館に勤務する外交官だったアレキサンドル・イワノフ氏は、1993年夏に日本を訪問しました。そして全国各地で講演を行い、これまでのロシアでは何が起きていたのか、今のロシアで何が起きているのか、そもそもロシアの「ユダヤ問題」とは何であるかについて、熱を込めて語りました。」
以下の目次を見てほしい。ざっと読むだけでも、善悪は別にして現在の報道がいかに片側に振れているかがわかる。
また、日露戦争の講和交渉においてロシア側全権として当たったウィッテ伯の「回想録」において以下の一文が述べられているのが興味深い。
ヤコブ・シツフ及びシトラウス博士が、ウィッテ伯に会見した際、まず彼等は、冒頭に
とロシア革命の背後にあって、これを主催する彼等の陰謀を勇敢に告白説明したる後に、更に次のことを述べた。
「もしもロシア政府が、ユダヤ人に対し平等なる自由を与うるならば、このロシアにおける革命状態は、直ちに一変するであろう」
これに対しウィッテ伯は、次のように答えた。
「ユダヤ人に対して、ロシアが直ちに、平等なる市民権を与うることは、却って反動的暴行を惹起し、ユダヤ人にとっては、むしろ不利益であろうと思う」
と述べた。
このウィッテ伯回想記[セルゲイ・ウィッテ / 大竹博吉 訳]は現在は絶版になっている。
馬渕睦夫氏はロシアよりなので、間引いて考えないといけないが、それでも現在の報道がいかに片側に振れているかがわかる。