本当に使いやすいサービスとは。
サービスはひとえに提供価値が大事だといわれるが、その提供価値は本当に節々からにじみ出ているものでないと感動を起こせないのだと気づいた。
例えばちょっとした待ち時間や画面のスムースさなど、知覚できないレベルでの素晴らしい体験を提供することが真の良いプロダクトにつながるのだと思う。
現在作成中のサービスは、原因不明の致命的なバグのため完璧に使えるユーザと全く使えないユーザとが分かれる代物になっている。
一番最初に使える体験をしたユーザは何度も使ってくれる。
逆に一番最初でバグが発生してしまったユーザは当然のことながら次以降はもういいや、となってしまう。
海外の最も競合に据えているサービスを使ってみて感じた事は、神は細部に宿ると言うことだった。
そのサービスは既存のサービスと異なり、端末の本体システム上この状況だと絶対に使えないはずの状況で使えるなど、これまでのサービスにはない画期的なユーザ体験を提供していた。
そしてユーザがほぼ考えることなく直感的に全てを操作できると言う点もまたユーザの滞在率を上げる一因なのだと思った。
メインに提供している価値以外の節々が優れていると、おのずと全体が優れた体験につながっていく。
人の心に刺さるサービスと言うのは全てが卓越していなければならないのだと感じた。
これは、日本人が世界中から比較的礼儀正しい民族だと評価されることにも通じるのではないかと思った。
旅行先でのおもてなしや交通機関の正確な時間。一昔前はお客様は神様だと言われるほど過剰だと言われた店での接客など。
これら全ての細かい心遣いが長い間息づいて、今日の日本を形成するにいたったのだと思う。
日本人は細やかな民族だと言われることがある。そんな日本に生まれた私なら、きっと必ずサービスにも神を細部に宿すことができると信じる。
それを忘れずに過ごしていたい。