緊急事態宣言が解除されて早数日が経とうとしているが、人々の生活の動き方はあまり変わっているようには思えない。
確かに以前と比べてスーパーやお店等での人の出入りは多くなったように思うがそれを差し置いてもあまり変化しているように私には思えないのだ。
これには2つの原因があると考えられる。
1つはもともと緊急事態宣言自体にあまり効果がなく、そもそも外出の抑制があまり機能していないと言うこと、
もう一つは解除された後でも人々はリモート中心で暮らし続けていると言う2点だ。
1つ目は巷のメディアではよく言われていることではあるが、宣言に対応ができた企業とできなかった企業の2極化が激しかったことが原因だとも思われるだろう。
とりわけトップダウン型が多い日本国内においてはそのような急速な舵取りは難しいと考えられることが至極妥当であろうし、それによって人々の往来がそこまで減らなかったと考えることも容易に想像がつく。
しかしもし2番目だとするならば、これは新しい変化が着実に浸透していることの表れであり、一番目とある程度矛盾することになる。外資系や1部の企業では引き続きリモートワークが続いている。知人の企業も実際リモートワークが今後半年間も続くらしく、1度も出社を迎えずに1年を過ごすことになるかもしれないと言っていたのは記憶に鮮明に残っている。
後者はごく少数ではあるが日本を牽引していくような新しい就業形態となるに違いない。前者がより衰退していくにつれて後者のような働き方が主流になっていくと、リモートが中心にはならずとも、引き続き共存していくような、そんな世界が訪れることと思う。
新しい生活動態が浸透するのは時間の問題だろう。変化の激しい時代において、果たして私たちはビックウェーブに乗れるのだろうか。その覚悟が試されているに違いない。