The 50 Best Places to Live in the U.S.というタイトルは、インターネットザッピングしていると自然に目がつくものですが、その内容は記事ごとに異なっているようにも思えます。例えば下記にあるYoutubeチャンネルでは、1位指定をニューハンプシャー州にしている一方で、別の記事では1位に輝いているのはジョージア州です。
確かにどちらも東海岸ですが、まったくもって異なるステートであり、同一視することは難しいようにも思えます。
また一方では一位に輝いている尾はノースカロライナのラレーという場所でした。
このように米国でもっとも住みやすい場所は?と聞いたところで、意見が一致するようなベストプレイスが上がってきているわけではないのが実際のところで、本当に住むべき価値のある都市がどこなのかわかりません。
少し前までは、カリフォルニアやテキサスが上位に食い込んでいた印象がありますが、そのような動向はまったくないようです。ほかの記事を見てもやはり変わらず、コロラド州が一番いいといっているところもあればアラバマ州が1位になっている記事もあります。
確かに、日本においても最も住みやすい都道府県はどこか?と考え始めれば、北海道から沖縄まで、すべての都道府県に何らかの地の利があるでしょう。しかし、米国の住みよい街ランキングほど確固たるものがないのも、ランキングを疑いかねません。なにせそのランキングはすべてにおいて全米の中で、どこが一番いいのかを考えているわけですから。
移住がトレンドになることも多い現代ですが、これだけ大量なポジキャンがあふれているとどこに移り住むべきか考えているだけで人生を終えてしまうでしょう。ちなみに、米国でどこが最も住みやすい場所か、だけではなく、世界でも住みやすい場所についても同様のことが言えます。
下記のグラフは世界でも住みやすい場所を色分けしたもので、緑色ほど住みやすいということになっています。見ればわかるように米国や欧州、日本などは住みやすい場所として認識されています。しかし、これはあくまでも政変や戦争などが起きているか否かレベルの話で住みやすさを議論しているものであり、一般的にこのランキングは参照してもあまり役に立ちません。(気候変動を考慮していることも挙げられる)
基本的に、住みやすい場所を考えるにあたっていくつかのポイントがあげられるとすれば、気候変動や災害の影響を受けにくいかどうかや、治安がいいかどうか、資本力がある場所かどうか、などが問われてきます。毎年発表されるベストプレイスには、オーストラリアのメルボルンやスイスのチューリヒ、フィンランドのヘルシンキなどは常連として登場しますが最近では、日本勢もたまに見受けることがあります。
日本で最も犯罪率が高い大阪でも、世界で住みやすい都市ランキングには10位以内で登場するくらいですから、かなりアバウトなものであることがうかがえます。