ウクライナとロシアの戦争が始まってからすでに半年がたとうとしていますが、ここへきてNATO加盟国であるトルコとロシアの外交が話題になっています。
ウクライナはNATOに加盟したい陣営にあり、直近でスウェーデンとフィンランドがNATOへの正式加入を実現しました。この加入にはトルコの承認などもあり、多くく動いたものだと言われています。これは、一見ロシアに対して非常に圧をかけているように見えますが、ボスポラス海峡およびダーダネルス海峡を有するメリットを生かし、西側諸国に対しても牽制を行っています。
このトルコのようなバランス外交を展開するのはインドも同様であり、中国、米国、ロシアに対してプラスともマイナスともとれる対応を行っています。インドはロシアに対して多くの武器を購入しており、しかし南アジアの主要な民主主義国として西側諸国からも圧力を受けています。
インドは中国と国境を面しており、中国がアメリカと関係が悪くなると、インドとの関係改善を求めてきたりします。インドは、全方位外交によりこれまでやりくりしてきたものの、今回の戦争によりロシアの武器が西側諸国のそれには追随できていないことや、虐殺などの結果からより西側視点へと移っていくかもしれないことが案じられているようです。