こんにちは!
クウェートのよしくんです!
前回まで、世界初のイスラーム取引所ができて、これから中東に仮想通貨旋風が巻き起こるのでは!?という話をしました。
イスラーム世界では仮想通貨に関して賛否両論の中、仮想通貨市場形成に駒を進めるICOが出たわけです。
そうなると、「現状の政府の対応はどうなの?」って気になりますよね...笑
実は、中東地域での政府の仮想通貨への向き合い方についての記事が英語では出ています!
From Qatar to Palestine: How Cryptocurrencies Are Regulated in the Middle East
Banks and Cryptocurrencies Global Evaluation: The Middle East
見てみると、どのようにイスラーム世界に波及していくのか、想像がつくかもしれませんね!
特に注目すべきは、この上記リンクでも仮想通貨の法的枠組みを整えていくことを示し、ブロックチェーン技術を国単位で導入を考えているUAEとトルコだと思っています。
UAEがイスラーム世界で先行市場をとることは間違いなさそうです。
中東においては、様々な最新技術のハブとなっています。ドバイ国際空港はヨーロッパ、アジアなどをつなぐ経由地、ハブ空港となっていますし、開発によって観光の充実化を図ることで、石油一辺倒な湾岸産油国の現状の中でも、先を見据えて動いています。
世界初のイスラーム法に基づく仮想通貨取引所を作ろうとしているADAB solutionsも、UAEを活動の中心としています。
この写真はADAB solutionsのプレゼン動画なのですが、パームジュメイラという、ヤシの木のような形した高級リゾート地で行われていますね。一番奥にアクアベンチャーという、プールのテーマパークもある場所です。
ドバイはブロックチェーン分野でのイニシアチブ獲得を目指しているので、イスラーム世界での仮想通貨浸透も、勢いのあるイスラーム仮想通貨取引所ができるのも、UAEからだと思います。
ドバイ政府は仮想法定通貨emCashの開発を発表。ブロックチェーンを活用した世界初の政府を目指す。
ドバイ政府がブロッチェーン企業登記制度を開始・海外事業を誘致
こんなニュースも出ています。
ドバイ財務省がブロックチェーンベースの政府内決済システム導入、リアルタイムのやり取り可能に
トルコは、トルコリラの暴落を受けて仮想通貨を購入する人が増加したり、政府が"Turkcoin"を作ろうとしていたり、政府が管理する取引所を作ろうとしていたりと、面白い動きを見せています。
通貨危機時の資産逃避先に、ビットコインが選択肢|トルコリラの変動率がBTC超え
Turkey, Iran To Release State-Backed Cryptocurrencies On Heels Of Venezuela’s Petro
また、スンナ派イスラーム世界で中心となる、勢いのある国はサウジアラビアかトルコです。トルコの、エルドアン大統領率いる公正発展党は、穏健派イスラーム主義政党です。
イスラーム世界では、草の根運動型のイスラーム主義政党は基本的に独裁政権によって潰されてしまうことが多いので、なかなか珍しいです。(潰された結果イスラーム主義は過激派しか残らないので、イスラーム世界は混沌としています。)
政府がイスラーム主義なので、イスラームと仮想通貨との中庸をはかってくれるのではないかと期待しています...!
サウジアラビアは、大手銀行がRippleNetに参加したりと、まだ少し動きがありそうですが、カタール、クウェートに関してはどうなるか分からないです。
National Commercial Bank of Saudi Arabia Joins RippleNet
基本的に「規制」もしくは「禁止」というのが政府の対応なので、どこまでイスラーム取引所が認められていき、中東資産家に参入してもらうかがカギとなりそうです。
クウェートに関しては、サウジアラビアの次にイスラーム的に厳しいと言われており、豚もお酒も輸入禁止ですし、公共の場で音楽を流す場合は政府の許可が必要となります。
おまけにクウェート人は全然仕事しないので、仮想通貨に目を向けるのか怪しいです...笑
ひとまずこれからも中東での仮想通貨の動向をチェックしていきます!
お読みくださりありがとうございました!