突然ですが
特に海外の映画でこんなシーンみたことありませんか?
迫りくる敵の大軍
絶対絶命のピンチ
瀕死の兵士は死を覚悟して
かろうじて残っていたタバコに火をつける
うまそうにケムリを吸い込み
ニヒルな(渋い)笑みをうかべて
フゥーと吐き出す
ついに敵が侵入したところで
起爆スイッチでドカーン
そう、敵を引きつけるために、犠牲になって自爆したのだ。
何の映画かはわからないけど
こういったシーンはどこかで見たことがある。
「オレはもうダメだ..ここはオレがくいとめる」
何度その台詞をきいたことか
タバコをくわえて自爆に限らず
死ぬ前のタバコを吸うパターンは色々とある。
観念した敵に、情けの一服としてタバコ一本渡す。
そのあと拳銃で...
ただようケムリは
哀愁、儚さ、妖艶さを演出するのにピッタリだ。
いやぁクールだね!
ついつい手が伸びてしまう(゚∀゚)
というマーケティングなのだそうだ。
人生最後の瞬間は
愛する人への別れの言葉でもなく、
お世話になった人への感謝でもない。
タバコをおいしそうに、ただそれだけを生きがいとするように
一服して死んでいく。
夜の映画番組や、借りてきたDVD、ネトフリで
何度も何度も、子どもの頃からすり込まれる。
人生の最後を締めくくる、クールなシーンとして。
どんなに苦しい状況でも
それは落ち着きと
快楽を与えてくれるものなのだ、と思い込む。
そして、悪ぶることがカッコイイと勘違いした子どもたちは
いつのまにか憧れを抱く。
のようなことを禁煙セラピーで言ってました。
言ってたというのは、
私は読書が苦手なのでAmazonのオーディオブックで聴きました。
タバコをやめて2年近く経ちました。
Bluetoothのイヤホンで
禁煙セラピーの音声を4日間くらいぶっ通しで聴いて、
本当にやめられたわけですが、
この本で一番印象に残ったのが、そこでした。
と、時間をかけて、じっくりと、潜在的にすり込む。
そういったマーケティングが本当にあるのか、
信じるか、信じないかの陰謀論というよりも、
実際に映画と喫煙の相関をデータ化して研究している学会もあるようです。
あまり過敏に反応しても
「禁煙ファシズム」という言葉があるようですが、
そういったことを踏まえて今後映画に出てくる喫煙シーンを見るのも面白い。
あからさまやな〜なんて思ってしまった笑
ただ、まあ、人間というのは、
真実か真実ではないかは別にして、
そうだ、と思ってしまうと、そう思えてくるし、
そうとしか思えないようなこともある。
集合的無意識という言葉がありますが、
多くがそう思っていると、本当にそうなっていく、ように思えます。