ALISは2020年10月8日に投稿者の人気記事一覧機能をリリースしました。投稿者の人気記事トップ3の記事を表示します。その人の1位2位3位の何れかの記事を表示した際は、当該記事を除いた4位までの記事が表示されます。機能リリースから1か月経過した11月15日時点でも順位は変動していません。私の人気記事4位は「『99.9-刑事専門弁護士 第二夜』宮崎強姦ビデオ事件を連想」です。
これは冤罪に取り組むドラマ『99.9-刑事専門弁護士』のレビュー記事です。『99.9-刑事専門弁護士』は2020年5月から6月まで特別編として5回再放送されました。私は全ての放送回のレビュー記事を書いていますが、それらの中で最も人気の記事となりました。『99.9-刑事専門弁護士』以外にもドラマレビュー記事を書いていますが、それらの中でも最大の人気記事になります。
実は「『99.9-刑事専門弁護士 第二夜』宮崎強姦ビデオ事件を連想」がレビュー記事の中で最大の人気記事になることは複雑です。『99.9-刑事専門弁護士』は冤罪と闘うドラマです。私は同じく冤罪をテーマにするドラマ『白日の鴉2』のレビュー記事も書いています(林田力「『白日の鴉2』無能警察が冤罪を作る」ALIS 2020年5月11日)。冤罪に対する問題意識を持っています。
その中で「『99.9-刑事専門弁護士 第二夜』宮崎強姦ビデオ事件を連想」は罰されるべき人間が罰されない問題が強く出ている内容でした。これが人気記事になるということは、結局のところ、日本人は冤罪に対する怒りよりも、罰されるべき人間が罰されないことへの怒りの方が大きいのではないかと感じてしまいます。冤罪と闘うドラマよりも刑事ドラマの方が多い訳です。
とはいえ記事で「冤罪と半グレなどの社会悪の糾弾は表裏一体」と書いたように罰されるべき人間が罰されない問題も冤罪と無関係ではありません。警察不祥事は点数稼ぎ体質が問題であり、点数稼ぎになるならば自白強要やスピード違反捏造で冤罪を作ります。点数稼ぎにならないところでは捜査しません。また、タイトルの宮崎強姦ビデオ事件で関心を抱いた人が冤罪の問題にも触れることは、冤罪の問題意識を広げる上で意義のあることです。
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◆林田力の著書◆
東急不動産だまし売り裁判―こうして勝った
警察不祥事再