Oneさいたまの会「聞いてよ市長!第2回さいたま市民政策プレゼン大会」(2019年10月30日)の市民生活グループの発表は、今村純「業務の『見せる化』でフラストレーション軽減 みんなで地域を良くする仕組み」です。住民から寄せられた要望と行政の対応状況を「見せる化」することで処理プロセスの透明性を高め、双方のフラストレーションを軽減する提案です。
さいたま市には土木緊急修繕や交通安全施設修繕、緊急害虫駆除など沢山の要望が住民から寄せられています。南区だけでも年間約3000件の要望が寄せられています。しかし、お役所仕事との言葉があるようにカスタマーサティスファクションが高いとは必ずしも言えません。
そこでインシデント管理の仕組みを導入し、それを市民側にも見せることで同じやり取りを繰り返す無駄をなくすことができます。情報を出すことで行政側にもメリットがあると主張します。これは情報公開に消極的な行政にとって目から鱗の発想ではないでしょうか。
プレゼンでは市民から見られることで職員のマインドにも変革をもたらす好影響があると指摘します。これは統治からサービス提供という自治体のあり方の転換につながるでしょう。
清水勇人さいたま市長は、さいたま市では「さいたまシティスタット」を構築しており、オープンデータやビッグデータとの連携の拡充を進めていると答えました。「さいたまシティスタット」は市のデータを一元的に閲覧できる共通基盤です。
データ基盤の次の課題はデータの分析と活用です。事故多発地域や災害多発地域などはオープンデータからでも、かなり分析できます。市民の活動もアイディアの発表に加えて、オープンデータを収集して可視化するアプリを作ったり、分析結果を提示したりするなど具体的なアウトプットを作る活動もあるかもしれません。
聞いてよ市長!第2回さいたま市民政策プレゼン大会
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