テレビドラマ『トリリオンゲーム』が2023年8月25日に第7話「いざ1兆円へ!新たな仲間とTV進出」を放送しました。『トリリオンゲーム』は稲垣理一郎原作、池上遼一作画の同名漫画の実写ドラマです。ハル(目黒蓮)とガク(佐野勇斗)が起業して1兆ドル(トリリオンダラー)を稼ぐことを目指す物語です。
第7話から第3章「メディア帝国編」に入ります。トリリオンゲーム社はゲームの利益で天気予報専門チャンネルと番組制作会社を買収し、ネットテレビ「トリリオンTV」を開局します。ゲームを本業とは考えません。
元々漫画だから成り立つ破天荒なところがあり、実写ドラマでは現実離れを強く感じて醒めてしまう向きもあります。中でも桐姫の異名を持つ黒龍キリカ(今田美桜)は難しい役どころです。創業者の娘で、その会社の取締役として君臨しています。
いくら創業者の娘でも大企業の中で君臨できるのかという疑問がありますが、最近ではビッグモーターの兼重宏一前副社長の例があります。そのイメージからか、沢尻エリカさんのような貫禄が欲しいとの指摘も出ました(「『トリリオンゲーム』に飛び交う “沢尻エリカ” 待望論…「桐姫=今田美桜」では物足りない?」FLASH 2023年7月25日)。
沢尻エリカさんはMDMA所持の麻薬取締法違反でNHK大河ドラマ『麒麟がくる』の濃姫を降板しました。代わりに川口春奈さんが濃姫になりましたが、はまり役になりました。強面の貫禄だけでないところに魅力があります。
桐姫も単なるヒールではありません。ハルとガクの才能を最初の時点で見抜いています。主人公と近い存在です。今回の桐姫には「出来るわけない、凡人にはね」という台詞があります。「凡人ではないから、できる」と言っているように聞こえます。
会議では桐姫の提言の問題点を指摘した人物を評価します。意見を述べなければ会議の意味はありません。問題点を指摘するだけの消極的な意見でも意味はあります。日本型組織の一方通行の会議を否定します。経営者の方針に従わない人物を排除するビッグモーターとは真逆です。
圧巻は桐姫がビルから出てきて車に乗り込むシーンです。不機嫌そうな顔をしていましたが、ハルを見つけると笑顔になり、手を振ったハルに手を振り返します。貫禄があって強面の存在なだけでは出来ない演技です。
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