神社仏閣アドバイザーのhideです。
初めて投稿します。今までブログを書いたことがなかったので、色々不行届きもあるかもしれませんがご容赦ください。
先日、鹿児島県霧島市を訪ねました。
目的は
という二つのテーマを追求する旅です。
『神話のふるさとを訪ねたい』
天孫降臨で有名な高千穂峰があるのが霧島。高千穂峰という山を御神体として、皇孫・瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)を御祭神としているのが霧島神宮です。
日本最初の歴史書「古事記」や「日本書紀」において、日本創生の神話が書かれているのですが、もっとも有名なお話の一つが天孫降臨ではないでしょうか?作者の違う二つの歴史書にこの話が登場する訳で、より信ぴょう性が増すような効果も持ち合わせます。天つ国の天照大御神(あまてらすおおみかみ)が、地上の世界を自ら統治しようと決意、自らの孫である瓊瓊杵尊を使者として送り込む。瓊瓊杵尊は三種の神器と稲穂を携え、天児屋命(あめのこやねのみこと)など多くの神様を引き連れ、猿田彦命(さるたひこのかみ)の道案内により、筑紫の日向の襲の高千穂峰に降臨したという話。これが天孫降臨の神話です。
ここでは、この神話の真偽は横に置いておいて、この神話の舞台を感じ取ることができる場所に旅をすることにフォーカスします。
はじめにお伝えしますが、天孫降臨の舞台になったといわれる「筑紫の日向の襲の高千穂峰」は複数の説があり、しかも古事記や日本書紀自体に歴史の正統性を担保する能力がないため、そもそも考古学的に特定することは困難だというのが学術的な結論です。ですから、あくまで歴史ロマンを楽しみましょう!
<天孫降臨の地と言われる場所(諸説あり)>
①鹿児島県・宮崎県境にある霧島山(現在の霧島連山第二峰高千穂峰周辺)
②鹿児島県曽於市
③宮崎県西臼杵郡高千穂町
その他、多数
その中で私は今回、①の鹿児島県霧島市側から霧島神宮、高千穂峰の順にお参りしました。
霧島神宮のご紹介をYouTubeの動画でしています。12分でわかるようにコンパクトにまとめました。よかったら下記リンクから。
元々は高千穂峰の山中に祠が建てられており、、慶胤(けいいん)上人というお坊さんが切り開いた山岳修行の行場でした。その後、仏教界のスーパースターとなる、性空(しょうくう)上人もこの修行場を発展させ、山を崇める「山岳信仰」の基礎を作りました。ところが、活火山である霧島連山は度重なる噴火の影響により、行場も度々焼失。そのたびに再建したり移転を繰り返してきました。
1234年(文暦元年)、室町時代になって、島津氏により現在の霧島神宮の場所に社殿を移します。明治時代になると、政府の国家神道政策により官幣大社へ列せられ、国立公園化などの整備を経て、現在の観光地としての霧島になりました。
霧島神宮から車で15分ほど行くと、高千穂河原ビジターセンターへ行くことができます。かつて社殿があった「古宮址」が残っています。
鳥居の奥に見えるWトップ形状の山が高千穂峰です。
標高1574m。なかなか高い山なのですが、なんとあそこに登山素人の私がチャレンジしてきました。もう、これは笑うしかない!装備の持ち合わせも無く、ほとんど手ぶら状態でスタート。この様子をドキュメンタリーにまとめました。同じくYouTubeに動画を公開していますので、よかったらご覧になってみてください。
高千穂峰の頂上には「天逆鉾(あめのさかほこ、あまのさかほこ)」が飾られています。現在は霧島東神社によって管理されているモニュメントなのですが、幕末の頃ある人物がこれを抜いたというエピソードが残っています。それは誰か?
寺田屋事件で重傷を負った龍馬は、妻おりょうと共に薩摩へ避難する訳ですが、その間湯治のために滞在したのが霧島。中でも塩浸温泉に延べ18日間も逗留、霧島には約3週間程度いたようです。
『日本初新婚旅行の地を訪ねたい』
龍馬とおりょうさんが薩摩に滞在したこの出来事が「日本初新婚旅行」と言われています。江戸時代当時、夫婦が国境(自分の住む領地)を越えて遠くに行くことは相当難しいことでした。少なくとも旅行というレジャー目的では通行手形を取得することはできなかった。半ば、秘密裏に、法を犯してまで行われたのが龍馬とおりょうさんの新婚旅行ですね・・・。それもまた、ロマンがあります。
二人は霧島滞在中、高千穂峰の登山も楽しみ、山頂にあった天逆鉾を抜いたりして楽しんだようです。(不敬なことだが、そんな大胆なこともしてしまうのが龍馬らしくてすごい)
この日本初新婚旅行の地を訪ねようというのもまた、歴史好きの私にとってはライフワークでもあります。神社仏閣の解説とは異なりますが、思い出深い旅になりました。この様子は旅Vlogにしてまとめてあります。宣伝みたいになって恐縮ですが、YouTubeで公開していますのでよかったら見てください。肩肘はらず、何かをしながら観てもらえたら嬉しいです^^
学びが多く、充実度の高い旅になりました。引き続き、鹿屋、桜島、鹿児島市内と観光を続け、2泊3日の行程。
以上、神社仏閣アドバイザーのhideでした。