って、別に最初から秘密にされてるわけでも何でもなくて、何かと黒い噂のあった本家BINANCEへの上場費用と違い、DEXにリスティングしてもらう際の手続きは全て明文化されており、そのガイドラインを遵守すれば基本的に誰でもすぐに自分の発行したコインを上場させる事が可能です。
せっかくなので、誰かが挑戦するかもしれないしそのガイドライン、訳してALISに置いておきましょう!
以下、Guidelines on how to list your token on Binance DEXより抜粋&翻訳。
コミュニティスレッドによる提案(推奨)
トークン発行者が最初にBinance Chain Community Forum(https://community.binance.org/)の「Token Issuance&Listings」カテゴリの下にスレッドを作成することをお勧めします。 スレッドのタイトルは、“Proposal for Listing [プロジェクト名] on Binance DEX”の形式が良いでしょう。 この公開スレッドには、以下にリストされているBinance DEXトークンリスト申請基準に対する完全な回答を含めることをお勧めします。 これらの回答は、一般の人にも公開され、フォーラムの他のコミュニティメンバーからのコメントも可能になります。 スレッド本体にBinance Chain Explorerに表示されるトークンアセットのURLを含めることもお勧めします。
オンチェーン提案リクエスト
トークン発行者は、トークンのための取引ペアをリストするためには、チェーン上の提案要求(費用:5BNB)を開始しなければなりません。これを行う方法についてのさらなるガイダンスについては、https://docs.binance.org/governance.htmlを参照してください。 トークン発行者は、最初の取引ペアの見積資産としてBNBをリクエストする必要があります。例えば、ABC / BNBといった形です。 提案リクエストが申請されるたら、トークン発行者は「返信」としてProposal IDをフォーラムの提案スレッドに投稿する必要があります。
一旦、提案リクエストが送信されたら、トークン発行者は、もしステップ1でのデポジット金額が1,000BNBより少なかった場合には、少なくとも1,000BNBを2日以内にデポジットする必要があります。
2日間以内のデポジット期間に十分なデポジットを受領できなかった提案は、次の投票ステージへ進む事は出来ず、デポジットも返金されません。
ステップ3での投票がパスした場合(過半数が"Yes")、全てのデポジットは返金されます。
提案が承認されるためには、少なくとも半数の投票権が“Yes”に投票される事が必要となります。
バイナンスチェーン・バリデーターは、提案リクエストで指定された期間内に、「Yes」、「No」、「NoWithVeto(Noによる拒否権)」、または「棄権」のいずれかに投票できます。
バリデーターの過半数が "棄権"に投票し、提案がパスしない場合、すべてのデポジットは返金されます。
バリデータの3分の1が「NoWithVeto」に投票した場合、またはバリデータの半分が「No」に投票した場合、提案は却下されます。
拒否された提案は、入金されたデポジットをすべて失いますが、この結果は比較的明確な詐欺、スキャム、またはスパムである場合にのみ発生します。
ガバナンスにおける重要な考え方に関するさらなる情報はこちらをご確認ください:https://docs.binance.org/governance.html#key-notions
投票にパスした場合、トークン発行者はオンチェーンで “List” トランザクション (1,000 BNBの手数料)を、提案で指定された期間内に開始する必要があり、以前の1,000 BNBデポジットは、提案ユーザーに返金されます。
このリクエストが完了した直後から、取引ペアがライブになります。
このステップに加え、申請したい自身のプロジェクトに関する概要とそれに関する38の質問に答える事で、誰でもBinance DEXへの上場は目指せる形になっています。
おっと、肝心の費用はとどのつまり1,005 BNB(現在の価格で約316万円)
誰でも申請可能とは言え、やはりここが一番のネックですよね。でもCZ氏が立ち上げ時に発言していた1,100万円程度という価格からみたら、だいぶお安くなってますね。あまり人気がなくての値下げかな?DEX自体がまだまだこれからの分野ですからね。参入者もまだ少ないのでしょう。
っとここまでは、自分にとってはただの長い長い前置きでKatakotoさんが本当に記事にしたかったのはここから。
Katakotoさんが応援しているプロジェクト
今まで、マーケティングが弱いと散々罵倒され続けてきたマーケティング担当のKen氏がやっとやる気になった!悟空.comとか言う誰も知らない弱小取引所ではなく、やっとまともな取引所への上場に300万払う気になったのだな!
とはいえ中国国内でのマーケティングに関する動きは、実際こちらには見えにくいものなので、何もしてないかのような批判はたいてい的外れですよね。
もどかしさもあったのか、以前に取引所上場に関するだいぶ前のめりで思わせぶりな発言をテレグラムでしてしまい、社長にこっぴどく怒られたKen氏も、今回はコミュニティドリブンでプロセスが全て透明化されているDEXへの上場手続き開始という事で、胸を張っての今回のアナウンスとなりました。
しかもBittrex, Kucoinにも上場申請開始予定。くわえて上位20取引所への上場も示唆。
取引所上場の話題ばかりで、何だか買い煽りみたいになったら嫌なのだが、“アルトにもう春はこない”的な暗い話題ばかりなのでたまにはこういうのもね。
もちろん、BINANCE DEXへのリスティングは、ERC20とはまったく別チェーンになってしまうわけだからトークン・スワップによる管理の煩雑さや、上場後の流動性の問題もあるわけで、今までの“Binance上場バンザーイ!to the MOON!”とは意味合いが全く異なるわけだが、各国がCEXの規制強化に足並みをそろえるなか、今後ますます混迷を極めるクリプト・ゲーム・オブ・スローンズにおいて、サバイバル戦略として一考する余地けっこうあるよね。