韓国のドラマばかり見ているわけですが、
最近観た中で面白かったのは、「財閥家の末息子」です。
権力やお金のために命を狙ったり、命を取られたり。
主人公は誰かに殺されてしまい、目を覚ますと違う人物になっていました。
子どもになって生まれ変わった彼は、死ぬ前に勤めていた会社の会長の孫
その人生を生きることになります。
時代背景は自分が子供のころにさかのぼって生まれ変わったので、
世界の事故、金融界の事件、オリンピックの結果なども知っているわけで、
財閥の会長の孫である彼は特権を利用してどんどんとお金を稼いでいきます。
観ながら羨ましかったり心はざわざわするのですが、ドラマ展開が面白い。
財閥の家族関係の描写も、韓国での歴史的な出来事、
世界の事故や事件、オリンピックに沸く人々の様子など興味を惹かれました。
主人公の心の変化も面白いでした。
貧しかった主人公は遠くから自分の親を見つめ、当時理解できなかった父親の気持ちにも気づきます。
また、他人に生まれ変わったわけなのでその親や兄弟には最初はあまり興味もなくそっけないものでしたが、自分に向けられる愛情に気づき、本当の家族関係も築いていきます。
17年間の財閥3世の人生を生きた後、主人公は目を覚まします。
ずっと心にあったある事件で関わった人への懺悔、自分の人生をちゃんと生きてこなかったこと、自分をないがしろにしてきたことにも気づきます。
他人にもその人の大切な人生がある。
そしてその命はとても重い。
簡単に扱ったり、自分の利益のために奪ってはいけない。
自分の人生も、生まれてこれたチャンスを生かしているのか?
ただ生きているのか?
我慢して自分自身を殺して生きているのか?
どんな人生にしても、その命一つの重さに気づける内容でした。
今から私の人との付き合い方も、接し方も、自分の人生の生き方も変わると思った、
面白いドラマでした。